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新婚旅行に行ってきました【ラオス編】

さばいでぃー!

みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。

前回の記事に引き続きまして、今日は新婚旅行ラオス編を書いていきたいと思います。

タイ編(済)
1月27日 夕方に日本発→28日夜中バンコク着
28日 アユタヤ観光
29日 メークロン市場観光
30日 バンコク市内観光、寝台特急でノーンカーイへ

ラオス編(この記事)
31日 朝6時ノーンカーイ着、鉄道でメコン川を渡りラオスへ
2月1日 ビエンチャン市内観光
2日 村で結婚式
3日 配属先やカウンターパートをまわりビエンチャンへ
4日 ラオス中国鉄道でルアンパバーンへ
5日 ルアンパバーン市内観光
6日 飛行機でハノイへ

ベトナム編(多分写真貼って終わる)
7日 ハノイ市内観光
8日 ハノイ市内観光、深夜便で日本へ
9日 朝に日本着

こんな感じでお届けしていく予定です。ラオスはJICA青年海外協力隊として活動した場所で、この3か国の中でも特別思い入れがあり、そして現地の人たちや現地で頑張っている隊員さんやOVたちと、濃い~~~時間を過ごしてきました。そんなところも書いていけたらと思います。

では、どうぞ!

ラオス1日目:陸路で入国、市内観光

前日の夜8時半ごろ、バンコクのクルンテープアピワット中央駅から寝台特急に乗りこみ、真っ白でシワのないシーツが敷かれたフルフラットの席に気持ちよく寝転がりました。発車後しばらくは、タイ撮影分のデータのバックアップを取って過ごそうと、久しぶりにPCを開きましたが、如何せん電波が悪くずっと3G。それでいてぶつぶつ切れてしまい、Lightroomもまともに使えなかっために、特にすることがなくなってしまいました。Spotifyも使えなくなるし、、、なんでもオンラインやクラウドで済ませるのも考え物ですね。

あー退屈だなあとスマホを触ろうにも電波がない。スマホに入っている書籍は読み飽きた。ギガめちゃめちゃ余ってるのにバックアップできひんの勿体ないなー…そういえば、タイ語の教科書、行きの飛行機以来1回も開かんかった…なあ….. なんて思っているうちに、いつしか眠りについていました。ありがたいことに、周りの乗客も静かだったため、蒸気でホットアイマスクを出すまでもなく爆睡です。

「Miss, 起きて」とやさしくカーテンを揺らされて起きると、まわりの乗客のフラットシートはすでに畳まれ、丸まったシーツと枕がそこらに転がっていました。

まだノンカイまでは時間がありそうだったので、眠い目を擦りながら最低限の化粧をして、最後のタイの景色を楽しみます。

約10時間の電車の旅は本当に快適でした。体が痛くなることもなく、トイレもわりかし綺麗なほうで、この値段でこのクオリティならケチのつけようがありません。ちなみにバンコクからノーンカーイまでは、寝台車の下のほうの席でひとり999B。1バーツは3.9円前後なので、タイバーツは4をかけたら日本円になります。

さて、ノーンカーイ到着後は、早朝の寒さに震えながらラオス側に渡る電車を待ちます。「7時にイミグレが開くからもう少しここで待っていなさい」と駅員さんが教えてくれました。しばらくすると、開いたのはラオスからのアライバル側のイミグレ。しかしそこに居るのはラオスに向かう人のみ。大切なのはパスポートにスタンプをもらう事だからね、どっちのカウンターを使うかなんてどうだっていいよね。マイペンライ(タイ語で「大丈夫」)でボーペンニャン(ラオス語で「大丈夫」)なこのゆるゆる感がなんともいえず。

「なんで日本人なのにラオ語を喋るんだ?」「なんで日本人なのにイサーン語(タイ北部の、ラオ族の人たちが話す方言)をしゃべるんだ?」と言われるのも、おそらくこのイミグレが最後です。タイの人たち、私のほぼラオ語のナンチャッテてへぺろ残念タイ語を聞きとってくれてありがとうございました。いつかは「タイ語が上手だね」って言ってもらえるように頑張ります。

そうそう。アユタヤについた時、トイレットペーパーを買っておこうと思って商店に行き、店のおじさんに「チアアナマイ、ミーマイカ?」と聞いてみたのですが、「わからん」「なんのことや」という顔のあと、生理用品を持ってきてくれるということがありました。先に画像を見せたらよかったのですがもう一押し試みて、「ティッス↑ゥ↓ホンナム」でようやく伝わり、それでもロールタイプでなく箱型のものを持ってきてくれたので、最終的に画像を見せてロールタイプを持ってきてもらいました。

タイ語でトイレットペーパーは「クロダ チャムラ」。チャムラはあとから調べたら「支払う、綺麗にする」とか色々な意味があります。タイ語やラオ語は共通して、被修飾語が先に来るという性質があります。「クロダ」が「紙」という意味ですので、「綺麗にする紙」で「トイレットペーパー」になるのです。

わたしはこの「クロダ」に聞き覚えがありました。10年前に住んでいたカンボジアで同じ単語が使われていたからです。「プカークロダ」は、「プカー(花)」+「クロダ(紙)」で「紙の花」、ブーゲンビリアのことを指します。動詞などの基本的な1音節語だけで見るとカンボジア語とタイ語は遠い親戚、タイ語とラオ語は兄弟みたいな距離感かなと感じていますが、サンスクリット語からきている言葉は割と共通している部分が多いので、カンボジア語の習得にもじりじり近づいていけると信じてタイ語の勉強をしてみたいと思います。

話が逸れましたが、無事にノーンカーイを出発した電車は、静かに静かにまっすぐな線路をすすみ、メコン川を渡りました。橋を渡っている途中、タイの国旗が等間隔にたてられているのですが、それが1本だけ黄色い旗になり、そのあとラオスの旗に変わります。それが国境を越えた証。赤白青、同じ配色で作られた国旗ですが、それがラオスの国旗になった瞬間、「ただいま」と胸が高鳴ります。

ラオスに!10か月ぶりに!かえってキターーーーー!

ラオス!ラオス!ラオス!ラオス!!!

ラオス側のターナレーン駅から首都ビエンチャンの中心部までは、乗り合いバンで向かいます。しかし、乗り合いバンに乗り合ってくれる外国人が一人もいなかったため、全額わたしたちで負担することに。その額600バーツ。正直「高い!!」と思ったのですが、この場に一人しか居ないドライバーの言い値に高いだのなんだのケチをつけるのも野暮だと思い、交渉は特にせずバンに乗り込みます。聞けば、ラオスのガソリンは今や20000KIP越え。わたしが居たころ10000KIP前後だったことを思い出し戦慄しました。レートで見ても、生活費をドル支給してもらっていた隊員時代は1ドル=9000キープを超えたらうきうきしながら多めに現地通貨に変えていましたが、私が知るなかでは、再赴任されたころの街中両替所で1ドル=17500キープまであがっていました。

そりゃ物価もあがるわけだし、この人だって600B欲しいに決まってる。私だったら700バーツ欲しい。

その後私たちは、タートダム近くのおいしいカオピヤックを食べ、大使館近くのおいしい日本食レストランで久しぶりの日本の味に昇天し、タートルアンでお参り・・・と、THE☆観光客なコースでビエンチャン市内を散策しました。

昼から、ずっといきたかった「Lily Spa」にハーバルボールマッサージを受けに行ってきたのですが、お値段は他に比べれば高いものの、その期待値をはるかに超えてくる素晴らしいサービスと技術でした。タイでは連日、重いリュックを担いで歩きっぱなし。実は、タイを去る日にも街中スパでハーバルボールを受けてきたのですが、ダチョウ倶楽部かよっていうぐらい「あちあちあちあち!!!」とリアクションさせられ、リラックスどころではありませんでした。ガーゼに薬草をパンッパンに包んで蒸したものを体にじんわりと押し当てるのですが、びちゃびちゃのハーバルボールから熱湯がジュワッとあふれ出してくるのです。がんもを直置きされている感じです。私は膝裏を見事に負傷し、あせものようなブツブツが大量にできてしまいました。平たく言うと火傷です。そんな平均以下の施術の翌日ということもあったせいか、余計にクオリティが高く感じられました。ああー、幸せだったなあ。とろけるような1時間半でした。これからは、他の費用をケチッてでも、ラオス行くたびに行くと思います。

夜は、ずっと会いたかった現役隊員さんとナダオでフレンチ。私が10か月前ラオスを去るときに、活動が軌道に乗り始めていた彼女は、ゴールを目前に最後のラオス生活を噛みしめているところでした。貴重な残りのラオス時間で会ってくれてありがとう!

まだまだがらんとしたビエンチャンですが、それでも渦中だったあのころと比べればずいぶんと活気が戻りました。1年前のビエンチャンは、ワットインペン前のバス通りを夜一人で歩くのも怖いぐらいでしたが、川沿いのナイトマーケットも再開され、Angoさんの前の通りは端から端まで屋台が並ぶ歩行者天国、おかず横丁も人でにぎわっていて、アフターコロナの中でふんばっている様子が垣間見えました。

ラオス2日目:結婚式後撮り、市内観光

ラオス2日目、午前中は結婚式の後撮り。ラオスの民族衣装を着ての撮影で、ヘアメイク+衣装+撮影1,000,000KIPでした。8000円弱でこんな体験ができるなんて、ラオス最高。

このときでないと絶対に着れない色がいい!という強い思いがあったので、金色を選びました。以前参加したラオス人の友人の結婚式で、花婿と花嫁が全身金色の衣装を着ていたからです。

夫は出演NGなのでソロショットを…。着つけてくれたお姉さんによると、このシンはアルアンパバーンスタイルだそうで、織りの上に立体的な刺繍が施されています。実物を見るととても高価に見えます。

印刷は要らないからデータだけちょうだいと伝えると、それならもう取りに来てもらう必要もないから、Whatsappだけ教えて~と言われて連絡先を交換。夕方ごろに「できたよ~」というメッセージと共にGoogle Driveの共有リンクが届きました。なんという簡単受け取り。開いてみると80枚の写真が。

日本人は良い人多いから撮影楽しいわ~といいながら色んなポーズを指示してくれたクールなお兄さん、「じゃあ最後にフリーポーズで」と言ってくれたので夫が持っていた短剣を鞘から抜き、上段の構えで夫に切りかかるポーズを撮ったのですが、その時ばかりはケラケラ笑っていました。うけてよかった。

すっかりお腹がすいた私たちはJICA事務所近くのおいしいカオマンガイを食べ、ビエンチャンで一番渋くて好きな寺「ワットシーサケ」、バーシーしている様子が見られる「ワットシームアン」、そしてコロナのせいで数年間「カミングスーン」だった待望のスターバックス1号店へとひたすら歩きました。

スターバックスでデミタスカップとベアリスタを買う予定だったのですが、デミタスカップが売り切れで普通のマグに。か、かさばるー!ですが、接客はさすがといったところで、タイで数年OJT受けてきたかな?と思うぐらいスムーズなオペレーションでした。7か月だけ働いたナンチャッテスタババイトの私など足元にも及びません。

その後は、お土産屋さんやショッピングモールをだらだらとまわりながら、煙がのぼりはじめたおかず横丁で焼き鳥をつまんで夕飯へ。以前、ラオス料理に精通している方に連れていっていただいた「スックヴィマーンレストラン」で、現役隊員さんたちとキンカオ。村で食べ慣れたラオス料理とは違う上品なお味。清潔なレストランでおいしいラオス料理が食べられるので、初めてラオスに行く人を連れていくのにちょうど良いお店です。

ラオス3日目:村で結婚式

ラオス入国3日目は、わたしが活動していた村への移動日です。いま一緒にブランドの製品開発を頑張っているお母さん(ブランドのロゴの女性です)の村へは、お母さんの車で移動しました。わざわざ首都まで迎えにきてくれた妹は、車の中で藤井風の音源をかけ、「この歌の意味何なん?」と聞いてきます。よく売れているアーティストだということは知っていましたが、藤井風をちゃんと聴いたのはこの日が初めて。「死ぬのがいいわ」をラオス語で説明しろというのは、まだまだラオ語ビギナーの私には難しすぎました。ざっくり意味を説明したら「え、危ない歌やなw」と笑っていました。多分伝え間違っている、ごめん。

村について、しばらく近所をぶらぶらしました。よく買い物にきていた市場には、色とりどりの野菜、川魚、しめたてのお肉がずらりと並んでいます。そのなかに、日本では絶対見ないであろうアリのタマゴが。私は食べなれたものですが、夫はもちろん初めまして。見ているだけで体がかゆくなりそうです。

その後私たちは、村の美容室でメイクをしてもらい、生産者さんが用意してくれた民族衣装に着替えました。ハネムーンでラオスを訪れたわたしたちに、生産者さんと家族親戚、村の人たちがバーシースークワンという儀式をしてくれたのです。

バーシースークワンとは、バーシー(吉祥のお供え物)をクワン(魂)へ、という意味であり(スー=~へ)、人の体に宿る32個の魂を体につなぎ留めておくための儀式で、それらの魂が出ていってしまうのが人生の節目だと言われています。そのためバーシースークワンは、旧正月のようなラオスの人たちにとっての大切な行事の際にはもちろん、出産、上棟式、留学、協力隊でいえば活動を終えて日本に帰るときなどに、このバーシースークワンが開かれます。

祭壇の中央から伸びた白い糸は「ຝ້າຍຜູກແຂນ ファーイプックケーン」、腕に巻く綿の糸という意味です。ラオ族の人たちは、白色は純粋さ、新鮮さ、無垢さを表すと考えており、バーシースークワンの際はこの真っ白な綿糸が用意されます。

お正月の場合は、祭壇から伸びるファーイプックケーンを参加者皆で持ってご祈祷が始まりましたが、今回は私たちがお祝いをしていただく立場だったため、ファーイプックケーンは私と夫に一本ずつ結ばれました。

バーシーに来てくださった方は、着席の際や儀式中に、祭壇のマリーゴールドの間にお金を挟んでくださいます。活動期間中お世話になった方からも、この日のために来賓として来てくださった方からもいただきました。ガソリン5リッター分。決して安い金額ではありません。ありがたいことです…。

儀式を執り行うのは「ໝໍ­ພອນ / モーポーン」と呼ばれる祈祷師で、辞書で見てみるとこのバーシースークワンで祈りを捧げる方のことを指すのだそうで、広義のシャーマンには別の言い方がありそうです。​モーポーンが祈りを捧げてくださっているあいだ、私たちはこの祭壇に手を添え、私たちの後ろに座っている参列者の方々は私たちに手を添えて、皆でお祈りをします。モーポーンが何を話しているのかは私にはわかりません。こちらも後で調べてみると、仏教と「ສາ­ສະ­ໜາ​ພາມ / サーサナーパーム」、パーム教という宗教の混ざったものだという風にラオ語のウィキには書かれていました。サンスクリットとパーリということなのでしょうか?サーサナーパームが気になって夜も眠れません…。

ちなみに「モーポーン」は、「モー / 医師、祈祷師など」と「ポーン / 祝福」を組み合わせた言葉です。人の人生の節目を祝福する祈祷師…、なんだか名前だけでもありがたい感じがします。

さて、20分以上にわたるお祈りの間、たまに参加者で「あーーー」と声を上げる場面があったり、後ろのほうからマリーゴールドの花びらが飛んできたり、マリーゴールドを酒に浸して手のひらを清められたり、最後は固めの杯といいますか、シャーマンが最初にショットグラスでお酒をぐいっと飲み、そして夫へ妻へとグラスが渡っていきます。

今回、私たちはお土産に日本酒を2本持って行ったので、日本酒を注いでくれました。(ラオスのお酒は度数が高く下戸には辛いので、ありがたいです)

それが終わったあとは、モーポーンから順に、私たちの手首にひもを結んでくださいます。モーポーンは、黄色とオレンジの色付きのファイプックケーン。そのあとは白のファイプックケーンを、みんな代わる代わる両手首に結んでお祈りをしてくれます。

また来てくれてありがとう。結婚おめでとう。悪い魂が出て行って、良い魂が入ってきますように。健康な子供がたくさんできますように。互いに永遠の愛で結ばれますように。お金に困らず暮らせますように。この旅が良いものになりますように。無事に日本に帰れますように。

皆の気持ちが、私たちの両手首に結ばれていきます。その間、私たちのてのひらには、茹でた丸鶏がのせられています。場合によって、ゆでたまごだったり、お米だったり、お金だったり、お菓子だったり、いろんなものを握らせてもらいましたが、活動を終えて本帰国するときに開いてもらった3回のバーシーはどれも同じように茹でた丸鶏でした。主賓は鶏、とか決まりがあるのでしょうか。

マリーゴールドがたくさん飾られた祭壇は「ພາ ຂວັນ / パー クワン」と呼ばれています。クワンは魂ですが、被修飾語の「パー」は何でしょうか。辞書で引いてみると、「ピラミッド型の祭壇」とでてきたので、このまま固有名詞として受け取ってもよいのでしょうが、動詞だと「導く、連れていく」という意味を持ち、名詞になると「お皿」、パーリ語由来の言葉としてみると「太陽、光線」といった意味も出てきました。どの言葉もこの儀式にぴったりなものだと思いました。明るい未来へ導いてくれるような儀式だと思うし、1本の糸で繋がったみんなの想いが集まる受け皿のような役割をこの祭壇が担っているような気もするし、幸せを願って糸を結び合うあの空間は陽だまりのような温かさを感じるし….。

手首に紐を結んでもらうのがひと段落ついたとき、入口のほうから男性が5人ぞろぞろと入ってこられるのが見えました。額装された賞状を持った方は、私が隊員だったころに2度ほどお会いした副県知事。日本に留学されていたことがあり、流ちょうな日本語で話しかけてくださったので今でもはっきりと覚えていました。活動に対する「表彰状」と、表彰状授与にあたって行政内でやりとりされた許可証のようなもの(ラオスっぽい!)、カゴに盛られたたくさんのODOP(一村一品)商品をいただいたのですが、急なことでびっくりして終始ポカンとしてしまいました。村の人たちにバーシースークワンをしていただいただけで胸いっぱいだったのに、10か月ごしにこんなご褒美までいただいて、幸せがキャパオーバーして処理が追いつきません。

この表彰状をいただくために、JICAラオスに派遣期間についての問い合わせがあったり、いつも多忙なカウンターパートが書類作成してくれたりと、色んな方が動いてくれていたことを後から知りました。そして、表彰を受けるきっかけになったのは、県知事がとある調印で生産グループを訪れた際に私も同席しており、その時に活動の話や日本に帰ってからも自分のライフワークとして活動を続けていきたいことなどをお話させていただいたことだったそうです。あの時のちょっとした会話を覚えていてもらえただけでも光栄です。

そんなこんなで、バーシースークワンが終わった後は、皆でおいしいラオス料理を囲って食事会がはじまりました。食事中に新しいゲストがお祝いにきてくださったら夫婦で祭壇の前に移動して紐を結んでもらい、祝福の言葉を受ける。以後繰り返し・・・というのがしばらく続きました。大好きな村の人たちや、すでにどこかの会食でできあがってきた同僚たち、元上司、配属先の他の課の人たち… たくさんの、本当にたくさんの人たちがお祝いしにきてくれました。

夫はひたすらビアラオとラオカオ(ラオスのお米でつくられた蒸留酒)をちゃんぽん、私は日本から持ってきたサケをついでまわり、アラシックス世代の方が集まってくださったにもかかわらず4合瓶2本があっというまにカラになりました。隊員時代、80歳を超える生産者さんが昼間の儀式でハイネケンをキメていたのを二度見したのを覚えていますが、今回もみんなすごい。

日本のパデーク研究家を唸らせた、村のパデーク名人のゲーンノーマイ(たけのこスープ)、牛のラープ、ナマズの丸焼き、ドークゲー(何かの花)とコブミカンの葉の揚げ物、サラダ… 他にもたくさんの食事が並びました。主食はもちろんカオニャオ(蒸したもち米)。私は、茹で鶏のつけダレだけでカオニャオ3合いけるぞってなもんで、ブライダルダイエットで6㎏落としたのはここで何の憂いもなく満腹太郎になるためだったんだと信じて疑いませんでした。

夜は近くのゲストハウスに泊まりましたが、この旅最安の1泊250,000KIP。せっかくの新婚旅行だからと、ホテルステイする時間が少ないにもかかわらず夫はラグジュアリーなホテルばかり選んでくれていましたが、村にはそういう場所もありません。ちゃんと休んでもらえるかなあと少々不安でしたが、はち切れんばかりに食べ、サケとラオカオとビアラオをちゃんぽんした夫には関係なかったようでした。あっぱれ、村の人たち。

ラオス4日目:元同僚たちとキンカオ、キンビア

翌日は、村から少し離れたナムグムダムとダム湖に連れていってもらい、しばしこの景色を楽しんでから、元配属先である県庁機関へ。各部屋を回って挨拶し、「ハネムーンに来たら旦那さんをつれてくるのよ!!」と帰国前に何度も何度も何度も言われた約束を果たしました。

そのあとは、私が住んでいた家の隣にある大家さんちを尋ねました。私の話をするたびに涙ぐむという、隣の仕立て屋さんも呼んでもらい、みんなにお土産を渡して、今回は滞在時間が短くて村に滞在できなくてごめんね、今度また来たときは皆でごはん食べようね、と約束。そのあとは私が「お姉さん」と呼ぶ隊員時代のカウンターパートの家で昼食をいただきました。焼いた豚肉にピア(胆汁)のディップ、ピアのスープ、ラープと、本格的なラオスの家庭料理。10か月前はこの家でトカゲと蟻の卵のラープをいただきましたが、その前も山間部の出張帰りにでっかいトカゲのようなイグアナのようなものを買っていたり、この家にお邪魔させてもらうと、「そろそろラオス料理も慣れてきたなー」っていう自分が外国人だったことを思い出させてくれる料理が出てきます。大好き。

「庭の景色、たくさん写真に撮っておくのよ。そしたら私と家族のことが恋しくなっても写真を見て村を思い出せるでしょ」というお姉さん。当たり前のように愛してくれて、私も同じように愛していると信じてくれている、そんな言葉に感じられました。つらくてしんどくて何度も自分の無力さを悲観した隊員時代、あなたの優しい言葉になんどもなんども支えられたよ。本当にありがとう。

そのあと夫はお姉さんの息子と汗だくになりながらサッカーをし、くたびれたKEENのサンダルが壊れるのを恐れた私は撮影係を理由に見守りました。そのあと子どもは水浴びへ、私が帰国したあとに生まれた娘ちゃんはカオニャオとかぼちゃの離乳食を食べ、あれこれ用事を終えてから、同じ課で働いていた職員の弟の家の上棟式へ。飲む、食べる、踊る、飲む、食べる、踊る。隊員時代は辛さすら感じていた「キンビア(飲み会)」がこれほどいとおしく思ったことはありません。

カウンターパートに、生産者さんの家まで送ってもらい、そこで仕事の話や頼んでいた商品の検品、日本での販売実績や商品のフィードバックなど仕事の話をちゃちゃっと済ませて、私たちはまた妹の車で首都のホテルまで送ってもらいました。

今回1泊あたりの値段が一番高かった「ダバラブティックホテル」の最上階のスイートルーム。最上階は1部屋しかありません。玄関を入ってすぐ大きなキッチンが目に飛び込んできます。

3部屋あり、キングベッドの寝室ーリビングーキングベッドの寝室と繋がっています。なんて豪華…。7時前にチェックインして、翌日もゆっくりできないなんて勿体なすぎる。

そのあとは隊員時代に大変お世話になった2人と合流して、鍋と焼き肉のハイブリット「シンダード」で満腹に。なんかこの日の写真少ないなあと自分で写真を見返しながら思ったのですが、旅も折り返し地点を超えて相当疲れていたのか、ラオスが「日常」に戻ってきて「ふつう」にカメラをむける機会が減ったのかはわかりません。多分、どっちもです。

ラオス5日目:初ラオス中国鉄道!ルアンパバーンへ

この日はルアンパバーンへの移動日でしたが、ルアンパバーンへの電車は午後の便。午前中はホテルでゆっくり充電して、パトゥーサイに出かけました。その前に、パトゥーサイの近くの釣具屋さんへ。釣り好きな方へのお土産に「ASHINO」のリールと、夫はバレットシンカーを購入。

バレットシンカーの棚にはキリが置いてあって、自分で穴があいているか確認するスタイル。可能な限りの不純物を混ぜに混ぜたような、柔らかくしっとりとした質感のバレットシンカーたち。そりゃ日本のタングステン製に比べれば10分の1ほどで買えるかもしれませんが、何に使うの…。

DAIWAのクルセイダーが420バーツで売られていたのは、、、何事!ほんまもんなんですかねえ。この価格ですしそうであってほしいですけど。

そういえば!円安で日本経済が大打撃を受けているのと同じように、ラオスキープも一時に比べれば落ち着きはしましたがまだまだキープ安。この店、前に訪れたときはキープで言ってくれていたような気がしますが、店頭表示がバーツに変わっていたのが気になりました。ホテルも、レストランも。ドルやバーツで提示があって、「ラオスキープならいくら」と聞いてはじめて自国通貨が提示される状態。金融素人にもラオス経済の大変さが伝わってきました。頑張ってくれラオス…!

そのあとはパトゥーサイを見学して、町をぶらぶら、ラオス南部の名物「カオピヤックパー」を首都で食べてみたり、スムージー飲んだり、スーパーでお土産買ったりしてビエンチャンでの時間は終了。

このパトゥーサイの真下から覗き込んだ写真、行くたびに撮っている気がします。絵になるなあ。綺麗だなあ。美しいなあ。

さて、ここからいよいよ、ラオスでのバーシーに次ぐイベント、「ラオス中国鉄道でルアンパバーンに行く!」です。

開通当初、買い占めや転売が横行して全くチケットが買えなかった時期がありました。(私のFacebookでも何度もチケットの写真を見ました)今はそれは無くなったようですが、決められた場所に並びに行かないと買えなかったり、外国人はパスポートの提示が必要らしかったり、なんだか煩雑そうです。アプリも一応できたみたいですが、日本からは購入できず、現地に行ってからできるかどうかも怪しかったので、今回は現地の旅行会社に頼みました。ラオス国立大学内のLJIで1か月だけラオ語を勉強したときに、ホームステイ先の人に連れて行ってもらった出家式で同じ席にいたお姉さんの旅行会社です。向こうが覚えてくれているかも定かではありませんが、Whatsappでやりとり→BCELoneで振込という手順で何度か航空券を頼んだことがありました。「〇月〇日からのスペシャルプロモーション!!」とラオス航空が告知したときも、「あれ取れたら取っといて~」でちゃんと用意してくれていたので、私はこの会社をめちゃめちゃ信頼しています(笑)

10か月前の帰国の際、隊員は銀行口座を閉じなければならない規則になっていて、今回はBCELoneが使えませんでした。現金手渡しするから、ホテルまでチケット持ってきて~とロケーションを送っておいたら、当日朝にきちんとホテルまでデリバリーしてくれました。毎度お世話になります。

ちなみに発券手数料は、1枚あたり150,000KIPでした。それでチケットを取ってホテルまでデリバリーしてくれるなら安いものです。

ダバラブティックホテルからタラートサオ横の中央バスターミナルまでトゥクトゥクで移動し、そこからバスで駅まで行こうと思っていたのですが、どうやら私がネットで見つけた情報が古かったらしく、「その時間のバスはないよー」と言われてしまいました。流しのトゥクトゥクを捕まえたら100,000KIPで行ってくれるというので、最後はLoca(ラオスのタクシー配車アプリ)を使わずトゥクトゥクでビエンチャンの風を切って駅まで向かうことに。

注意書きや案内に英語が見当たらなかったところに、なんともいえない中国資本感を感じました。

入口でパスポートとチケットチェック、そのあと荷物のX線検査と、厳重な警備のもと中へ。特に時間をつぶせるような場所があるわけではないですし、座席も指定席なので、張りきって早めに行く必要はなかったかもしれません。

発車時間の少し前まで、ホームへのゲートは閉まったままになっていますが、ゲートが開く少し前から長蛇の列ができました。お坊さんや、特別なサポートが必要な乗客とその家族が先に通され、ついに私たちの番です。

ホームに出て見渡してみると、ルアンパバーンに向かうこの電車は16両編成で、日本の新幹線より少し短いぐらい。コンコースに居た人たちを見渡して「こんなたくさんの人みんな入れるんかな」と思っていたのですが、なるほどこれなら。

座駅は指定で、2席ー通路ー3席。座席は回転させたりできないので、車両の中央あたりに謎のテーブル席があって、そのテーブルに向って両側から座席が向いています。

Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ Ⅼ テーブル 」」」」」」」」」」」」」」」」」 こんな感じ。

車両の半分の人は進行方向と逆側を向くことになります。

ラオスの原風景ともいえる、こんな素敵な景色を見ながら過ごす2時間弱。単線のため、反対側からくる電車の通過待ちなどで途中の駅で待機する時間も何度かありましたが、足元広々、コンセントもついていて、快適に過ごすことができました。倍ほどの値段になりますが、次はフルフラットのビジネスシートに乗ってみたいです。

そんなわけでルアンパバーン駅に到着。駅を出ると乗り合いバンが所狭しと並んでいます。しかし聞いてみると、ここに並んでいるバンはすべて北部の地方に行くもので、ルアンパバン市街地には行かないとのこと。駅の出口を出たところは地上階から1段あがっているのですが、この階はすべてそういうバンが停まっているよーと駅員さんが教えてくれました。

地上階に降りるエレベーターかその隣の階段で地上階に行き、テントで市街地行きのチケット(35000KIP)を購入すると、その奥にとまっているラオス中国鉄道カラーのバンのおじさんたちが声をかけてくれました。

このロットゥでホテルまで送ってもらいます。後部座席もあいているのに、なぜか運転席横のシートを案内された私たち。ま、景色が見れてありがたいからいいやーと思って乗りこむと、市街地へ向かいながら「明日の予定は決まってるんか?」と。なるほどそういうことか。「日本人やろ?JICAか?おっちゃん昔、JICAに月給もろて運転手してたことあんねん」「私もJICAのボランティアやってん」ということでおっちゃんを簡単に信頼し、旅程を伝えてソンテウドライバーの弟さんを紹介してもらいました。街についてから良さげなドライバー探しする時間が短縮できて助かりました。

夕飯は、隊員時代の戦友(?)たちとピザ!旅が始まってから初めてのピザでおいしさは10万倍、当時の懐かしい話に花が咲きました。

ラオス6日目:ゾウで森散歩、市内観光

この日、朝6時ごろに目が覚めたので、カメラを持ってルアンパバーンの街散歩に出かけました。お目当てはもちろん托鉢。ルアンパバーンは4回目ですが、まだこの風景を見たことがなかったので、ちょっと感動。明日は自分も托鉢させてもらうぞーとわくわくしながら、街中をぶらぶらします。

日中のうだるような暑さからは想像できない澄んだ空気に、輪郭が揺れているように見える、ラオスの朝夕のとくべつな時間が大好きです。ルアンパバーン、バンビエン、ビエンチャン県の自分の村も。ボリカムサイで見たメコン川の夕日も忘れられないなあ。パクセーの夕焼けもでかくてとっても素敵だった。ラオスも日本のように縦に長い国なので、北と南で景色も植物も野良犬の足の長さの平均値(当社調べ)も違っています。

あと2日しか見られないこの景色をかみしめて、Saffron Coffeeで朝カフェ。アーモンドプードルが贅沢に使われているであろう、しっとりどっしりとしたレモンケーキがあって、ここに来るたびに食べています。唾液が少ない日本人が美味しく食べられるしっとり生地、そしてアイシングがこれほどたっぷりかかっていてもなお丁度良い甘さ。これになかなか出会えないんですよねー。

そして私たちは、前日に予約したソンテウのお兄ちゃんに迎えにきてもらってルアンパバーン観光へ。まずはゾウ乗りです。

ひとり2000円ほどで30分間、ルアンパバーンの森の中をひたすら散歩してくれます。「川には入らへんの?」と聞くと「この時期は寒いから無理なんよな~」とのこと。この像さんは40歳ぐらいだそうで、お腹がすいたのか好奇心旺盛なのか、時折草むらに頭をつっこんでバキバキと音をたてていました。

受付のお兄ちゃんにスマホを渡し、動画と写真適当に撮って~と頼んだのですが、いろんなアングルからあの手この手で、つきっきりで撮影してくれました。

撮影してくれたお兄さんにはお礼のチップを、乗せてくれたゾウにもお礼の餌を・・ということで、サトウキビやカボチャ、バナナがてんこもり入ったかごを50000KIPで買い、小屋のゾウさんたちにエサやり体験をしました。動物が大好きな甥姪とLINEでテレビ電話を繋いで、いまゾウさんにごはんあげてるよ~なんて話をしながら、メスが4頭、オスが2頭の合計6頭にえさやりしました。

そのあとはクアンシーの滝へ。何度来てもいいですね。泳ぐこともできますが、私たちは水辺のアクティビティは釣り以外あまり興味がないので、魚見つけては魚種がどうとか、こないだ食べた魚の稚魚じゃないのかとかそんなことばっかり話していました。

日本には生えていない植物、日本では聞こえない鳥や虫の声、五感で楽しみながら森の中を歩いて、滝をぼーっと見て、飽きたらだらだら引き返してごはん。川のそばで、昼間っからビアラオ頼んで、ハーブたっぷりのルアンパバーンソーセージと、レモングラスの束にひき肉をつけて焼いたやつ(名前忘れました)をキメる。私はソーダウォーターで十分。

そのあとはバッファローファームで水牛アイスを食べ、街に戻ってスーパーで買い物して、ソンテウのお兄さんに支払ったのは60万キープでした。指定時間には待っててくれてて、おだやかで、嫌な顔せず待ってくれて、とても心地いい人だったので、翌日の空港送迎もお願いしました。

ちなみにスーパーで買ったのは、タイコスメ(タイで買え)、カピ(タイで買え)、ビアラオのルアンパバーンバージョンなどなど。

そのあとは市内でラオス料理を食べ、ナイトマーケットを回りました。ナイトマーケットは、以前よりお店の数は減っていたものの、ルアンパバーンらしいナイトマーケットといいますか、めっちゃゆるい刺繍小物や年間100日ぐらい着たくなるTシャツ、ご先祖のデフォルメ神様「ぷにゅにゃにゅ」の置物など、ここでしか買えないお土産がたくさんあって目移りしてしまいました。

ラオス7日目:托鉢、カオソーイ、そしてハノイへ

朝いちばんは托鉢。5時40分にティップカオ(もち米が入った竹かご)をホテルで受け取り、ホテル前に準備されている茣蓙に座って、お坊さんが托鉢に来られるのを待ちました。私はラオスの民族衣装の正装、夫も結婚式でもらった肩掛け布を巻いて待機です。隣にいらっしゃった老夫婦が話しかけてくださると、数十年アメリカに住んでいるとのことで英語ぺらぺら。英語で話してくださるのですが、寝起きの頭で英語スイッチが入らず(入ったとて残念なレベル)結局ラオ語に戻る、というのを繰り返しました(笑)「もうすぐ回ってくるから」「お寺は10あるからね、お坊さんの行列も10個通るから調節しなさいね」と色々教えてくれました。また、JICA隊員あるあるだと思うのですが、「〇十年前に〇〇に配属されていた〇〇さんは元気なの?」と知らない先輩隊員のお名前が。こういう会話になるたびに、わたしもそうやって、何十年先にふと思い出してもらえるぐらい関係を深められていたらいいなあと思います。

托鉢が終わったら、二度寝、朝カフェを済ませて、荷物をまとめてチェックアウト。飛行機の時間まで町ぶらです。

世界遺産の街ルアンパバーンの、ナムカーン川とメコン川の半島の丁度先端あたりに位置する、ワットシェントーン。何度行ってもこの外観の美しさ、とりわけ屋根の渋さにはぐっときますね。一枚上の写真が本堂の中の様子なのですが、細部にも装飾が施されていて本当に綺麗です。

お昼ご飯はルアンパバーン名物の「カオソーイ」。ぴり辛トマト肉みそ麺です。肉のダシ感ががつんと効いたスープに平たい麺がよく合います。ルアンパバーンに来たらこれを食べないと始まらないし、終われないですね。

ルアンパバーンは、ハーブたっぷりのソーセージ「サイウア」や、川海苔の味付け海苔「カイペーン」など、私の好みのものが多くて魅力的です。前日の晩にちょっとお高めのラオス料理レストランで食べた「オ」という料理も、うまく言語化できないのですがビエンチャンの「オ」と違っていて、香り豊かでとてもおいしかったです。(オとオラームが違う食べ物なのか、大きく分けると何種類ぐらいのオがラオスに存在するのかとか気になり出してしまいました…ラオス行かなくては笑)

町の中心部にある市場。これはフアパン県サムヌア地方の本気のシンだと思いますが、この色とりどりの細かい織り、浮き織りや絣を駆使した唯一無二の美しさ、もし私がお金もちだったら「ここからここまで」って全部買い占めているところですが、そうではないので今回は何も買わずに帰りました。私のブランドtheobaanは、ブランドストーリーに「暮らしに寄り添う」という言葉を使っていて、がしがし洗って着てもらえるような布地を選んでいますが、もう少し在庫を持てる力がついてきたら、こういう布も扱っていきたいなあと思っています。

そのあとは、私の次の隊次でやってきた協力隊員たちが立ち上げたお店「LuLaLao」さんを訪ねました。突然の一時帰国やコロナ禍での活動、色々な困難を乗り越えてまたラオスに自分たちの力で戻ってきた、バイタリティーあふれる二人とは、話がとまらん!そしてコーヒーが美味しすぎる!ラオスのコーヒー豆のポテンシャルって、やりようによってはこんなに高まるんだなあと感動しました。またコーヒー飲みにいくね~。

つづく

は~~~これでようやくラオス編が終わりました。滞在が長く内容も濃かったので、書くのになかなか時間がかかりました。1月27日に日本を発ってここまでで11日!ラオスでの一週間は、隊員に戻ったときのような「村のキンビア」もあり、首都と村とルアンパバーンそれぞれの雰囲気も楽しんでもらいつつ、精神的に満たされた時間になりました。

さて、ここからまだハノイ編が続きます。最後までお付き合いいただけますと幸いです!

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ラオ語読み書き講座 実践③曜日 前編

ສະບາຍດີ

こんにちは!ラオスのラオ子です。

 

最近、この自粛期間を利用してオンライントークイベントを始めました。NPOに務めている大学の同級生の厚くて熱いサポートと、快く引き受けてくれる隊員たちに感謝しながら、楽しく準備させてもらっています。

 

これからのキャリアの選択肢として協力隊への参加を考えている学生の方や、現地での生活や活動に興味を持ってお話を聞きにきてくださる方、いろんな方に聞きに来ていただけて本当に嬉しいです。私自身、「国際協力」って入り口も出口も考え方もひとつじゃないんだなって隊員になってみて初めて気がついたので、協力隊への参加を考えておられる方にひとつでも多くのストーリーをお届けできればいいなと改めて思いました。

 

このブログはポートフォリオみたいに自分の活動記録をまとめていく場所にしたいと始めましたが、こまごましたことまで纏めきれずにそのままになっているので、これを機に少しでも書き残していこうと思います。

 

さて前回、前々回と数字の読み書きを勉強しましたが、これを参考にしてくださっている方は、内容についてこれましたでしょうか。結構ボリュームがあって大変だったかと思いますので、今日はちょいとばかし軽めのをご用意しました。

 

 

「今日は何曜日?」

 

 

 

突然ですが、「今日は何曜日?」をラオ語で聞くには、次のように言います。

 

ມື້ນີ້ແມ່ນວັນຫຍັງ?

 

まだ単語や文法は理解できなくても、今まで勉強してきた内容から”発音”はできるようになっているはずです。

 

とはいえ、説明ばかりでまだまだ演習が足りないと思います。ひとつずつクリアしていきましょう。

 

①音節で区切る

 

ມື້ນີ້ແມ່ນວັນຫຍັງ?

 

この1文をどこで区切れるかを、まずは考えていきましょう。

 

区切るポイントは「末子音」です。

 

ມື້ນີ້ແມ່ວັຫຍັ?

 

末子音の部分を赤字にしてみました。

 

ມື້ນີ້ແມ່/ວັ/ຫຍັ/?

 

ということは、/で区切ったところは音節の切れ目になります。

 

次に、それ以外も音節がないか見ていきましょう。

「音節」についての説明は前にもしましたが、最低限1音節に必要なセットは、「子音と母音」です。それ以外にも、

 

子音 (+二重子音) + 母音 (+末子音) (+声調)

 

という風に、カッコ書きの要素がプラスされる場合もあります。これらの要素も、発音するために必要なひとかたまりです。つまり、

 

ມື້/ນີ້/ແມ່/ວັ/ຫຍັ/?

 

 こんな風に線が入ります。

ມື້ も ນີ້ も、子音+母音+声調 という組み合わせの音節です。

 

音節、つまり単語となりうる最小単位まで区切りましたが、これらがどこで区切られて、どこが組み合わさって「単語」になるかという点には、規則性がありません。ラオス生まれのラオ語は1音節語であることが多く、サンスクリット語やパーリ語からの借用語は2音節以上になることが多いそうですが、私も未だに省庁が出すような文書はほとんど読めません。1文がめちゃめちゃ長いうえに、どこで区切って1単語にしたらいいかすらよくわからないのです。私はその対策として、あえて紙の辞書で引いて、はじめの1音節を引いたあと、その次の音節と繋がった言葉がないかを探します。

 

もしも、ながーい文章を読む機会がやってくるのならば、とにかく単語をたくさん覚えて、ひとつでも多く確かな場所で区切れるようにするしかないと思います。先生に言われたときは「そんなばかな…」と絶望しましたが、実際やってみてそういう結果にいきつきました。つまりは、言葉を、たくさん覚えましょう…!!

 

②単語の意味を調べる

というわけで、頭から順に音節の意味を見つつ、今まで通り声調規則のチェックもしていきましょう。

 

それぞれの母音・子音の読み方と、声調規則、そろそろなんとなく理解できてきましたか?発音できるようになるにはとにかく子音と母音を暗記すること、そして声調規則を理論と耳と口で覚えるしかないので、ひたすら数をこなしていきましょうね!! 

 

スクロールする前に、まずは自分でやってみてください。

 

ມື້/ນີ້/ແມ່/ວັ/ຫຍັ/?

 

これら5音節、それぞれの発音と声調規則、紙に書いてみてくださいねー!発音規則に関しては、実際に話しながら「この単語は①の中平調で・・・」なんてことをやっているわけではもちろんないんですけれど、最初に数をこなして足腰鍛えておいたら「何で通じないんだ!!うぉぉおおおお!!!!」っていう事は少なくなると思うので、あきらめずにひとつひとつ確認しておきましょう。

 

ちなみに私は、間違ったことをここに書かないようにするために、PCの画面に発音規則表の付箋を貼ってます…(笑) 

 

では、いきましょう! 

 

ມື້ 日

<発音>

ມ (m) + xື (ɯɯ)  → mɯɯ

 

<声調規則>

頭子音:  ມ (m)  → 低子音

音節分類: xື (ɯɯ)  → 平音節

声調:  x້ → マイトー

よって声調規則は③下降調

 

これは単に「日」という意味を持つだけでなく、「~日」と数えるときにも使います。その場合は、

 

15日 → 15ມື້

 

と書きます。

 

ນີ້ これ

<発音>

ນ (n)  + xີ (ii) → nii 

 

<声調規則>

頭子音: ນ (n)   → 低子音

音節分類: xີ (ii) → 平音節

声調:  x້ → マイトー

よって声調規則は③下降調

 

ラオ語には2種類の指示詞があります。

ນີ້ これ

ນັ້ນ あれ・それ

 

そして、ラオ語の修飾関係は以下のようになります。

 

被修飾語+修飾語

 

たとえば、「暑い・日」はラオ語では「日・暑い」となり、日本とは語順が逆になります。

 

ですので、厳密にいうとこの指示語は、前の語句「ມື້」を修飾しますが、「ມື້ນີ້」は「今日」という意味として一塊で覚えましょう。

 

 

ແມ່ນ be動詞(A=Bである)

<発音>

ມ (m)  +  ແx (ᵋᵋ) +  ນ (n) → mᵋᵋn  

 

<声調規則>

頭子音: ມ (m)  → 低子音

音節分類:  ນ (n) → 平音節

声調: x່  → マイエーク

よって声調規則は①中平調

 

「〇〇は××です」という文をつくるとき、「は」の部分にあたるのがこの「ແມ່ນ」です。このように、主語について説明するときに使われる文のことを「名詞述語文」と言います。

 

名詞述語文にはいくつか種類がありますが、ແມ່ນは「ABである」の場合に使われます。

 

もう少し細かくいうと、

・AとBの価値が等しいとき

・AとBが一致しているとき

・AとBが相当しているとき

のときに使われます。

 

名詞述語文には他にも種類がありますが、訓練所の教科書には「be動詞」と書かれていて、確かに英語でいう「am, are, is」に相当するような使い方をしています。名詞述語文よりもイメージつきやすいかなと思いますので、今後ແມ່ນは「be動詞」と呼ぶことにします。

 

 

今までの説明を統合すると、

 

「ມື້ນີ້ແມ່ນວັນຫຍັງ?」は「今日はວັນຫຍັງ?」ということになりますね。

 

残りの「ວັນຫຍັງ?」の部分も見ていきましょう!

 

ວັນ 日

<発音>

ວ (w) + xະ (a) +  ນ (n) → wan

もう覚えましたか?短母音のaのうしろに末子音がついているので「xັx」の形に変化していますね!

 

<声調規則>

頭子音: ວ (w)   → 低子音

音節分類: ນ (n) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

これも「日」です。

 

15日 → 15ມື້  もしくは 15 ວັນ

 

どちらも正解です。

 

「ມື້」は、昨日、今日、明日、〇日前、〇日後、などを表すときに使いますが、こちらの「ວັນ」は、曜日や、誕生日、〇〇記念日など、特定の日を表すときに使います。

 

それから、「3日目」は「ວັນ ທີ  3」と書きます。

 

ຫຍັງ 何

<発音>

ຫຍ (ny) + xະ (a) +  ງ (ŋ) → nyaŋ 

xັx・・・大丈夫ですね!

 

<声調規則>

頭子音: ຫຍ (ny)    → 高子音

音節分類: ງ (ŋ) →  平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

これは疑問詞の「何」です。

 

英語の場合は、What, who, how などの疑問詞は文頭にきますが、ラオ語の場合は相手に聞きたいこと(分からないこと)の部分にそのまま置きます。

 

ມື້ນີ້ / ແມ່ນ / ວັນ←ຫຍັງ/?

 

今日 / = / 日←何?

 

右向きの矢印は、修飾関係を示しています。

 

被修飾語 ← 修飾語 (例:着物 ← 美しい = 美しい着物)

 

ということは、「今日は何の日(何曜日)?」という文になります。

 

もう一度聞いてみましょう。 

 

 

どうでしょう、最初に聴いたときよりも、単語の意味や音節の切れ目を想像できるようになりましたか?

 

以上です!

 

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先輩隊員と親子にしか見えない、ムーイ族の生産者さんの村で織られた布。「布は天然染色がいいんだ、ケミカルは偽物だ!伝統の敵なんだー!!」ってなんでか決めつけてたけど、このビビットな色使いで表現された世界観見て、「なんやこれめっちゃ素敵!!表現のひとつやん。どっちも大切にしてったらええやん!!!!」って思ったのでした。持って帰ってきたけどまだハサミを入れられない1枚。

 

さてさて、今日は5つの新しい単語と、それを繋いだ文をどう読んでいくかについても説明しました。

 

現地の人たちと専門的な話をしたり、長文をスラスラ読めるようになるのは長く険しい道ですが(私はまだその道がどこかも分からないぐらいの場所に居ます・・・)、まずはひとつずつ単語を読めるようになりましょう!

 

今日はここまで!ちょっとずつ頑張りましょう~!

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ラオ語読み書き講座 実践編②数字 後編

ສະບາຍດີ!!

こんにちは、ラオスのラオ子です。「ラオ語読み書き講座」気づけばこれで15本目となりました。

 

 

 

今日は、前回学習した「数字」を使って、実際に数字を読んだり書いたりしてみましょう。

 

 

の前に!

 

前回のおさらい

ずらーっと並べただけで終わってしまったので、表にまとめてみました。

 

せっかく兄からペンタブを譲り受けたので、副教材も作れるようになってみたいなと思いながら・・・センスがなくて一向に進まないので、ひとまずパワポで作った、「THE☆表」な画像でも貼らせていただくことにします。

 

0~9

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日本語が漢字で「一二三四」と書くように、ラオ語にもラオス数字があります。お札でしか見た事ありません。私の上司も、「見ながらじゃないと書けないよ~ははは~」と言っていました。

 

10~90

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変則的なのは、10、20と、1の位が1になるときでしたね。30~90は同じ規則ですのでそれほど難しくありません。

 

単位

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 ここまで覚えたら、あとは組み合わせて読んだり書いたりできれば数字はクリアです!

 

数字のラオ語読み

では、おさらいも済んだところで、実際に数字を読み書きしてみましょう!!

 

なお、より日常で使うかたちに近い表現になるよう、実践編では以下のように統一していきます。

 

①低子音に「ຫ」がくっついて高子音になるときは、一筆書きの文字があればそちらを採用

 ຫນ → 、  ຫມ → 

 

②百の位は、「ຮ້ອຍ」ではなく「 ລ້ອຍ」を採用

 

③万の位は、「ໝື່ນ」ではなく「ສິບ ພັນ(10千)」の表現を採用

 

 

それでは、いってみましょう!

 

 

 15

ສິບຫ້າ

ສິບ + ຫ້າ

 

これはもう簡単ですね。「10」と「5」で「15」です。ここで躓いてしまった方は、無理にすすんで躓きっぱなしになる前に、前回のブログでもう一度さらっと復習してきてくださいね!!

 

 21

ຊາວເອັດ

ຊາວ + ເອັດ

 

20は「ສອງສິບ」ではなく「ຊາວ」、そして10の位に1がくっつくときは「ໜຶ່ງ」ではなく「ເອັດ」でしたね。

 

330

ສາມລ້ອຍສາມສິບ

ສາມລ້ອຍ + ສາມສິບ

 

ちょっと長くなってきました。数字を覚えるのと一緒にぜひ意識してほしいのが、「ラオ語の区切り方」です。ラオ語は英語のように1単語ずつ区切らないので、自分で単語に区切っていく必要があります。

 

その時にひとつのヒントになるのが、末子音です。この中でいうと、

 

ສາລ້ອສາສິ

 

赤字で書いたところがすべて末子音ですね。末子音は、平音節5種類(ງ ຢ ນ  ມ ວ)と、促音節3種類(ກ ດ ບ)、計8種類のみです。見分けるポイントは、母音がついているかどうかです。赤字部分はすべて、どこにも母音がついていませんよね。

 

末子音以外で終わる単語ももちろんたくさんあるのですが、先生に「どうやって単語を区切ったらいいんですか」と聞いたら「単語を覚えるしかありません」と返されました(当たり前なんですが笑)。複音節語が連なった普通の文章では、もっともっとややこしくなっていきますので、今のうちに「ラオ語を区切れる目」を鍛えていきましょう!

 

4,829

ສີ່ພັນແປດລ້ອຍຊາວເກົ້າ

ສີ່ພັນ + ແປດລ້ອຍ + ຊາວ + ເກົ້າ

 

4千、8百、2十、9 と順に並んでいます。

 

これはそんなに難しくありませんね。次、次~!

 

93,000

ເກົ້າສິບສາມພັນ

ເກົ້າສິບສາມພັນ

 

でました!こちら、「93千」の言い方です。

 

「9万3千」の言い方も不正解ではありませんが、本当にびっくりするぐらい日常のお金のやりとりで「万」の単位を使いませんし、万の単位で区切るのはそんなに難しいことではないと思うので、この言い方に慣れるように練習していきましょう。

 

500,500

ຫ້າແສນຫ້າລ້ອຍ

ຫ້າແສນ + ຫ້າລ້ອຍ

 

「50万」と「5百」です。どこで切るか分かるようになるとそんなに難しくありません。

ちなみにラオスの100,000ກິບ(キップ、ラオスの通貨)は日本円でだいたい1200円ぐらいなので、「1000円(せんえん)はだいたいໜຶ່ງແສນ(ぬんせん)ぐらい」って覚えてました。(この覚え方をしたことによって、ໜຶ່ງແສນは1000ກິບだという記憶障害を起こし、赴任直後にひとりパニックになったのは内緒です。)

 

6,543,210

ຫົກລ້ານຫ້າແສນສີ່ສິບສາມພັນສອງລ້ອຍສິບ

ຫົກລ້ານ + ຫ້າແສນ + ສີ່ສິບສາມພັນ + ສອງລ້ອຍ + ສິບ

 

ここまでくると、どこで切ったらいいのかわからなくなりますよね。

 

落ち着いてください。6百万、50万、43千、2百、10、と数字を区切っていけば、習った単語ばかりです。

 

「最後の10(ສິບ)は”ໜຶ່ງສິບ”じゃないの?」と思われた方、後出しですみません。10、100、1000などの場合に限り「1」は省略しても大丈夫です。私の経験則ですが、100以上の位のときはໜຶ່ງも付けているイメージですが、10の位の時は付けないほうが自然だと思います。

 

問題を解いてみましょう

次の2つをラオ語で書いてみてください。

 

①1,111,111

②2,222,222

 

冒頭で「使わないので飛ばします!」と言った「万」の単位を使った書き換えも、やってみてください。「百」の単位も、今までの例で使わなかったほうで、書けますか??

 

 

https://www.instagram.com/p/B4QEjdJpzo0/

このサイニャブリ県の手刺繍の布、巻きスカートにできるぐらいの大きさなのですが、なんとແປດແສນກິບぐらいです。高いですか?安いですか??私はめちゃめちゃ安いと思います。

 

では答え合わせ。

 

1,111,111

ໜຶ່ງລ້ານໜຶ່ງແສນສິບເອັດພັນໜຶ່ງລ້ອຍສິບເອັດ

 

ໜຶ່ງລ້ານ+ໜຶ່ງແສນ+ສິບເອັດພັນ+ໜຶ່ງລ້ອຍ+ສິບເອັດ

 

1百万、1十万、11千、1百、1十、1 と区切ることができます。

 

 

「万」を使った書き方をするならば、

ໜຶ່ງລ້ານໜຶ່ງແສນໜຶ່ງໝື່ນໜຶ່ງພັນໜຶ່ງຮ້ອຍສິບເອັດ

 

ໜຶ່ງລ້ານ+ ໜຶ່ງແສນ+ ໜຶ່ງໝື່ນ+ ໜຶ່ງພັນ+ ໜຶ່ງຮ້ອຍ+ ສິບເອັດ ですね。

 

2,222,222

ສອງລ້ານສອງແສນຊາວສອງພັນສອງລ້ອຍຊາວສອງ

 

ສອງລ້ານ+ສອງແສນ+ຊາວສອງພັນ+ສອງລ້ອຍ+ຊາວສອງ

 

2百万、2十万、22千、2百、2十、2 と区切ることができます。

 

これも「万」と「千」を分けて書くと、

ສອງລ້ານສອງແສນສອງໝື່ນສອງພັນສອງຮ້ອຍຊາວສອງ

 

ສອງລ້ານ+ ສອງແສນ+ ສອງໝື່ນ+ ສອງພັນ+ ສອງຮ້ອຍ+ ຊາວສອງ となります。

 

変則づくしで難易度高めの2問にしてみましたが、解けましたでしょうか?

 

お役立ちYoutubeリンク

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

連続した音声で聴けますので、ぜひ聞き流しに使ってくださいー!

 

 


数字以外の成分多めですが、めちゃめちゃ癒されるのでこちらもおすすめします。

ばーんこんこーい♪

 

今日はここまで!

この「ラオ語読み書き講座」も気づけば15本・・・もうしばらく、こんな感じで簡単な単語の説明を続けていく予定です。

 

 

難しい読み書きの部分を突破したら、あとは既存の音声付教材で十分勉強できますので、もし「そろそろいけそうだな」と思った方はぜひポチッとしてくださいねー。

 

 

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ラオ語読み書き講座 実践②数字 前編

さばいでぃー!

みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。

 

 

 

 

前回・前々回の、ラオ語子音アルファベット表、いかがでしたでしょうか。単語を覚えるだけでなく、音節の成り立ちもひとつひとつ理解できましたでしょうか。

 

さっぱりわからん!!という方は、いちどクリアにしてから次に進むもよし、とりあえず今日の内容を全部読んでみるもよしです。

 

今日も前回に引き続き1音節語をやっていきますよ!まだまだ短い言葉ばかりですので、1語1語どの子音+母音(+末子音)で成り立っているか、そして声調規則はどれなのか実際に確認していきましょう!

 

 

 

の、前に!

 

0 ສູນ   1 ໜຶ່ງ   2 ສອງ

 

3 ສາມ    4 ສີ່     5 ຫ້າ

 

6 ຫົກ     7 ເຈັດ    8 ແປດ

 

9 ເກົ້າ           10 ສິບ

 

こちらが、0~10までの数字の読み方のラオ語です。前回わたしが行った解説のように、自分で解読してみましょう!

 

ステップ① 子音+母音(+末子音)に分解する

ステップ② 子音、母音、(末子音)の読み方を確認する

ステップ③ 子音の声調と、平音節か促音節かをそれぞれ確認する

ステップ④ 声調規則を特定する

ステップ⑤ どんな発音か予想してみる

 

まだ実践編で母音を網羅できていないので、最初から全部やるのは難しいと思います。まずはステップ①だけ、次はステップ②も、という風に段階を踏んでできることを増やしてもらえればいいかなと思います。

 

 

では!ひとつひとつ答え合わせをしていきましょう。

 

0~10までの数字

 

0 ສູນ

<発音>

 ສ (s)  + xູ  (uu) +  ນ (n) → suun

 

<声調規則>

頭子音:  ສ (s)   → 高子音

音節分類: ນ (n) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

1 ໜຶ່ງ

<発音>

ໜ (n) +  xຶ (ɯ) +  xງ (ŋ) → nɯŋ 

「ນ」の発音ですが、「ຫ」が付くことによって高子音になっています。

「ໜ」は、「ຫນ」と分けて書くこともできます。 (ex:  ຫນຶ່ງ) 

 

<声調規則>

頭子音: ໜ (n) → 高子音

音節分類:  xງ (ŋ) → 平音節

声調:  x່ → マイエーク

よって声調規則は①中平調

 

 

 

ສູນとໜຶ່ງ、どちらも無理やりカタカナに直すと「ン」で終わりますが、前者は「n」で後者は「ŋ」の末子音。この違い、わかりますか?

ゼロの「n」のときは、口を「いー」の形に閉じて、舌を上あごにくっつけます。鼻からハミングのように息を抜いた「んー」です。

 

イチの「ŋ」のときは、前の「ɯ」の音(笑顔で、「い」に近い「う」)から口を閉じずに「んごー」といいたいところですが、「ご」の発音をする直前で止めます。「n」のときは舌があがりますが、こちらの「ŋ」は舌根が落ちるイメージです。口は閉じません。

 

2 ສອງ

<発音>

 ສ (s)  + xໍ (oo) +  ງ (ŋ) → sooŋ

 この母音は、うしろに末子音が付くことで「xອx」という形に変化しますね。

ですので、「ສໍງ」ではなく「ສອງ」と書きます。

 

<声調規則>

頭子音: ສ (s)  → 高子音

音節分類: ງ (ŋ) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

 

3 ສາມ

<発音>

 ສ (s)  + xາ (aa) +  ມ (m) → saam

 

<声調規則>

頭子音: ສ (s)  → 高子音

音節分類: ມ (m) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

これも最初は「ン」に聞こえるかもしれませんが、末子音は「m」です。「秋刀魚(さんま)」と発音するとき、「ま」の直前で唇がぴたっと閉じますよね。そのままガマンしてください。それが末子音の「m」の発音です。 

 

4 ສີ່

<発音>

 ສ (s)  + xີ  (ii) →  sii  

<声調規則>

頭子音:  ສ (s)   → 高子音

音節分類: xີ  (ii)  → 平音節

声調: x່ → マイエーク 

よって声調規則は①中平調

 

 

 

 

 

5 ຫ້າ

<発音>

 ຫ (h) +  xາ (aa) → haa  

 

<声調規則>

頭子音:  ຫ (h) → 高子音

音節分類: xາ (aa) → 平音節

声調: x້ → マイトー 

よって声調規則は②低降調

 

 

 

6 ຫົກ

<発音>

 ຫ (h) +  ໂxະ (o) +   ກ (k) → hok

短母音の「o」のうしろに末子音がついているので、「ໂxະx」ではなく「xົx」という形に変化します。

 

<声調規則>

頭子音: ຫ (h) → 高子音

音節分類: ກ (k)  → 促音節

母音:  ໂxະ (o) → 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

 

 

最後の「k」の音が聞こえますか?

「𩸽(ホッケ)」と声に出して言ってみてください。そして、「ケ」を言いたい口と顔と気持ちのまま時間をとめてください。気持ちが大事です。最後まで声に出したらただのホッケですので、「hok」で止めてくださいね。

 

7 ເຈັດ

<発音>

 ຈ (c) +   ເxະ (e) +  ດ (t) → cet

この短母音は、おしりに末子音が付いているのでເxັxに変化しています 

 

<声調規則>

頭子音: ຈ (c) → 中子音

音節分類: ດ (t) → 促音節

母音: 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

 

 

 

「6(ຫົກ)」に引き続き促音節(小さい「っ」で終わる音)ですが、この違いをしっかり聞き分けられるように意識しましょう。

「チェダーチーズ」の「チェダー」の部分を言いたいんですが、「ダー」を言う直前で固まってみましょう。「6(ຫົກ)」のときの促音節は「ホッケ」と同じなので口を閉じなくても発音できますが、「チェダー」は舌が上あご(もしくは上前歯)に付かないと発音できませんよね。そのイメージで「k」と「d」の促音節を練習しましょう。

 

8 ແປດ

<発音>

 ປ (p)  +  ແx (ee) +  ດ (t) → peet

 

<声調規則>

頭子音: ປ (p)  → 中子音

音節分類: ດ (t) → 促音節

母音: 長母音 

よって声調規則は②低降調

 

 

 

 

 

9 ເກົ້າ 

<発音>

 ກ (k)  + ເxົາ (aw)   → kaw

 

<声調規則>

頭子音: ກ (k)  →  中子音

音節分類: ເxົາ (aw)   →  平音節

声調: x້ → マイトー

よって声調規則は③下降調

 

 

 

10 ສິບ

<発音>

 ສ (s) +   xິ (i) +   ບ (p) → sip

 

<声調規則>

頭子音: ສ (s)  →  高子音

音節分類:  ບ (p) →  促音節

母音: 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

 

 

 

以上、0~10のラオ語の読み方でした。数字は活動でも生活でも絶対に使います。使わない日はありません。そして、ラオスの通貨は桁が多いのでただでさえややこしく感じます。お金のやりとりで失敗しないために、「ごちそうさま、いくら?」とスッとお金を支払ってかっこよくカオピヤック屋を立ち去れるように、数字を完璧に覚えていきましょう!

 

 

10より大きい数字

 

0から10までを覚えたら、11から19までの数は「10 ສິບ」 と1の位の組み合わせです!

 

11 → 10 + 1 → ສິບ ໜຶ່ງ

12 → 10 + 2 → ສິບ ສອງ

13 → 10 + 3 → ສິບ ສາມ

 

・・・と言いたいところですが、英語の「11 ( eleven)」みたいに、ラオ語も不規則な変化がひとつだけあります。

 

それが、「十の位が”1”のとき」です。

 

十の位が”1”のときは、「ໜຶ່ງ」ではなく「ເອດ」を使います。

 

11 ສິບເອັດ

<発音>

ສິບ   = ສ (s) +   xິ (i) +   ບ (p) → sip

これは先ほどの”10”と同じですね。

ເອດ  = ອ (ʔ) +  ເxະ (e) +   ດ(t) → et

前回も出てきました、ア行を示すため便宜上ອ(ʔ)を子音字として使った単語ですね。発音記号を示すときは、「ʔ」を省略して、「ʔet」ではなく「et」と実際の音のみを書いていますので注意してください。

 

<声調規則>

ສິບ

頭子音: ສ (s)  →  高子音

音節分類:  ບ (p) →  促音節

母音: 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

ເອດ

頭子音: ອ → 中子音

音節分類:  ດ(t) →  促音節

母音: 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

 

ここで初めて、2音節の言葉がでてきました。2音節以上の単語の場合、最後の音節以外で短母音がつく④中高調や⑤上昇調は、①中平調に近いなだらかな発音になるように感じられます。はっきりと①中平調に変わるというよりも、前後についている音節の声調によって均されるイメージな気がします。(私見です。何か規則性ご存知の方教えてください)

 

特に一人目の女性の発音が分かり易いですね。ぜひ聴き比べてみてください!
「ສິບ」だけのときは音節の最後が明確にあがっていますが、「ສິບເອັດ」のときの「ສິບ」は上がっていません。

 

12 ສິບສອງ

<発音>

ສິບ   = ສ (s) +   xິ (i) +   ບ (p) → sip

ສອງ = ສ (s)  + xໍ (oo) +  ງ (ŋ) → sooŋ

長母音「xໍ  (oo)」は、末子音がつくことによって「xອx」という形に変化します。 

 

<声調規則>

ສິບ

頭子音: ສ (s)  →  高子音

音節分類:  ບ (p) →  促音節

母音: 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

ສອງ

頭子音: ສ (s)  → 高子音

音節分類: ງ (ŋ) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

これは今までの単語の組み合わせですね。「10」と「2」で、「12」です。

 

 

 

同じ高子音の「ສ」から始まる音節が2つ並んでいますが、それぞれ声調規則が異なるので始まりの音が違います。「10」の部分は④中高調、「2」の部分は⑤上昇調です。2音節目はぐんと下に下がったところから始まっているのがお分かりいただけるでしょうか。

 

20 ຊາວ

<発音>

ຊ (s)  + xາ (aa) +  ວ (w) → saaw 

 

<声調規則>

頭子音: ຊ (s)   →  低子音

音節分類: ວ (w)  →  平音節

声調: なし  

よって声調規則は④中高調

 

 

30 ສາມສິບ

 

ラオ語では「10」と「20」だけは固有の単語を使いますが、「30」~「90」までは日本語と同じように「さん」と「じゅう」を合わせてことばを作ります。

 

つまり、「30」は「ສາມ+ສິບ」ということになりますね。

 

<発音>

 ສ (s)  + xາ (aa) +  ມ (m) → saam

 ສ (s) +   xິ (i) +   ບ (p) → sip

 

<声調規則>

ສາມ

頭子音: ສ (s)  → 中子音

音節分類: ມ (m) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

ສິບ

頭子音: ສ (s)  →  中子音

音節分類:  ບ (p) →  促音節

母音: 短母音 

よって声調規則は④中高調

 

これも先ほど話した「2音節以上の言葉の場合」の声調変化が見られます。「3」だけの場合の「さーむ」と、この「さむしっぷ」の「さーむ」の部分を聞き比べてみてください。

  

 

40 ສີ່ສິບ

もう一つだけいきましょう!「4」「10」それぞれの音と、「40」で2音節になったときの音、どんな風に聴こえるか、比べてみてくださいね。

 

50~90までの数字は、これと同じ繰り返しになるので省略します。ということは、これで99まで数えられるようになりました!!

 

余談ですが、お隣のカンボジアも「さーむさっぷ (30)」「さーえさっぷ (40)」「はーさっぷ (50)」と似たような発音ですが、やはり10と20はそれぞれ固有の言葉があって「どっぷ (10)」「もぺい (20)」です。ちょっとした共通点。ですが、カンボジアでは5より大きい数は「5+1」「5+2」のような言い方をします。ラオスに来てすぐ、「8」のことを無意識にカンボジア風に「5+3」というような言い方をして、市場のおばちゃんを困らせてました。2音節以上の言葉(サンスクリット語からの借用?)は単語の発音もそっくりで本当にややこしいです。

 

 

 

 

 

100より大きい数字

ついでに100より大きい数字の単位も覚えてしまいましょう。ラオスの通貨「ກິບ」はゼロの数が多いので、10万ぐらいまでの単位は日常で使います。100万まで覚えておけば安心ですね。では、いってみましょう!

 

100 ຮ້ອຍ

<発音>

ຣ (h) +  xໍ (oo) +   ຍ(y) → hooy

長母音「xໍ (oo)」は末子音が付くことにより変化して「xອx」になります。もう何度か見たかたちですね。

 

<声調規則>

 

頭子音: ຣ (h)  →  低子音

音節分類:  ຍ(y) → 平音節

声調:  x້ → マイトー

よって声調規則は③下降調

 

 

 

100 ລ້ອຍ

「100」には先ほどのຮ້ອຍと別にもう一種類の単語があります。それがこの「ລ້ອຍ」です。口語ではこちらのほうがよく使います。

 

<発音>

ລ (l) +  xໍ (oo) +   ຍ(y) → looy

xອx、、、もう大丈夫ですね??

 

<声調規則>

頭子音: ລ (l)  →  低子音

音節分類: ຍ(y)  →  平音節

声調:  x້ → マイトー   

よって声調規則は③下降調

 

 

 
1,000 ພັນ

<発音>

 ພ (ph)  + xະ (a) +  ນ (n) → phan 

 

<声調規則>

 

頭子音:  ພ (ph)  →  低子音

音節分類:  ນ (n)  →  平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

10,000 ໝື່ນ

<発音>

ໝ (m) +  xື  (ɯɯ) + ນ (n) → mɯɯn

「ໝ」は「ຫມ」とも書けます。その場合は「ຫມື່ນ」となります。 

 

<声調規則>

頭子音: ໝ (m)  → 高子音

「ມ」は低子音ですが、「ຫ」がつくことによって高子音になります。

音節分類:   ນ (n)  →  平音節

声調:  x່  → マイエーク

よって声調規則は①中平調

 

 

 

10,000 ສິບ ພັນ

 

これは、「10」に「1,000」の単位を付けることで「10,000」になる表現です。

 

例えば、

 

15,000 →  15千 → ສິບຫ້າພັນ

 

のように言います。

 

 

 

ラオスのお金は単位が大きく、1000より小さい単位が使われることはあまりありません。(私が500KIPを受け取るのは、3500KIPのソーダ水を買うときぐらいでした。)

 

市場で野菜を買うときも「1kg20000KIP」とか「1玉3000KIP」みたいな買い方をします。ですので、この言い方のほうが短くて言いやすいし、実際現地のひともこっちを使います。「ໝື່ນ」のことは、「そんなヤツ居たな。」ぐらいに思って頂ければ大丈夫です。

 

とはいえ、お金のやりとり以外でも数字は使いますので、もちろんこちらの単位も覚えてくださいね!

 

100,000 ແສນ

<発音>

ສ (s)  + ແx (ee)  ນ (n) → seen

 

<声調規則>

頭子音: ສ (s)   → 高子音 

音節分類:  ນ (n)  →  平音節

声調: なし  

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

1,000,000 ລ້ານ

<発音>

 ລ (l)  + xາ (aa) +   ນ (n) → laan  

 

<声調規則> 

頭子音:  ລ (l)   → 低子音 

音節分類: ນ (n)  →  平音節

声調: x້ → マイトー

よって声調規則は③下降調

 

 

ここまでくると日常生活で使う頻度はそこまで高くありませんが、覚えておくに越したことはありません。

 

今日はここまで!

 

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次回は、今日覚えた数字を使って、実際に数を読んだり書いたりしてみましょう。

今日お風呂に入ったら、「ぬん、そん、さーむ、しー、はー」ってお風呂の中で10数えられるようになるまで、あがってこないでくださいね!

 

それではまた次回!

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ラオ語読み書き講座 実践①アルファベット表の単語 後編

さばいでぃー!

みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。

 

 

 

前回の記事に引き続き、あいうえおの単語をひたすら解説していくという鬼作業です。たまたまやる気スイッチが入って良い感じだったので朝からやりだしたら止まらなくなり、夜には3本記事を書き、11時を過ぎても止まらず・・・もうちょっと集中力をpwm制御したいというか、毎日ちょっとずつできる性格に変えられないものでしょうか。

 

「ກ」から「ນ」までは説明しましたので、今日はその続きをやっていきますよ!今日も、読んで書いて聴いて口に出して、インプットとアウトプットで大洪水起こしていきましょう!

 

では早速!

 

ແບ້ やぎ

 

<発音>

 ບ (b) +  ແx (ᵋᵋ) → bᵋᵋ

 

<声調規則>

頭子音: ບ (b) → 中子音

音節分類:  ແx (ᵋᵋ) → 平音節

声調: x້ → マイトー

よって声調規則は①中平調

 

やぎの鳴き声っぽいですよね。「べええ~」。うちの近所には「ປິ້ງແບ້」という看板が付いたお店がありました。「ぴんべー」、焼き山羊屋さんです。床屋の椅子とバーベキューコンロが同じ店内に置かれていて、カットもできるし山羊肉も食べられる非常に合理的なお店だったんですが、すぐつぶれました。

 

 

 

ປາ 魚

<発音>

 ປ (p) + xາ (aa) → paa

 

<声調規則>

頭子音:  ປ (p) → 中子音

音節分類:  xາ (aa) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

ピンベーと同じ要領で 「ປິ້ງປາ」と言うと「焼き魚」という意味になります。

 

 

 

ເຜິ້ງ 蜂

<発音>

 ຜ  (ph) + ເxິ  (ᵊ)  + xງ (ŋ)   → phᵊŋ

なんかひとつの子音に色々ついている!!とパニックを起こしそうになったら、一度落ち着いついて分解してみてください。

声調のマイトーと末子音の「ງ」はすぐ分かりますね。

残りは「ເxິ」ですが、これは一番最初に習った基本の母音10個の中にあります。

 

<声調規則>

頭子音:  ຜ  (ph) → 高子音

音節分類: xງ (ŋ) → 平音節

声調: x້  → マイトー

よって声調規則は②低降調

 

 

 

ຝົນ 雨

<発音>

 ຝ (f) + ໂxະ (o) +  ນ (n) → fon

この母音は、短母音「ໂxະ」に末子音が付くことで「xົx」の形に変化したものですね。

 

 

<声調規則>

頭子音: ຝ (f) → 高子音

音節分類:  ນ (n) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

ພູ 山

<発音>

 ພ  (ph) + xູ (uu) → phuu

 

<声調規則>

頭子音:  ພ  (ph) → 低子音

音節分類: xູ (uu) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ໄຟ 火

<発音>

 ຟ  (f) +  ໄx (ay) → fay

 

<声調規則>

頭子音: ຟ  (f) → 高子音

音節分類:  ໄx (ay) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

ແມວ ねこ

<発音>

 ມ  (m)  + ແx  (ee) +  ວ (w) → meew 

さいごの「ວ」は、末子音です。二重母音の「xົວະ」「xົວ」とは発音が違いますので、しっかり見分けていきましょう。

 

<声調規則>

頭子音:  ມ  (m) → 低子音

音節分類:  ວ (w) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ຢາ 薬

<発音>

 ຢ (y)   + xາ (aa) → yaa

 

<声調規則>

頭子音:  ຢ (y)   → 低子音

音節分類:  xາ (aa) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ຣົດ 車

<発音>

 ຣ (r)  + ໂxະ  (o) +   ດ (d) → rod

 

<声調規則>

頭子音: ຣ (r)  → 低子音

音節分類:  ດ (d) → 促音節

母音: 短母音

よって声調規則は①中平調

 

この文字は仏教用語や外来語でよく使われます。ラオ語では「ລົດ(lod)」という単語も車という意味になりますので、こちらはあまり使われません。

 

 

 

ລີງ 猿

<発音>

ລ (l)  + xີ  (ii) +  ງ (ŋ) → liiŋ

 

<声調規則>

頭子音: ລ (l) → 低子音

音節分類:  ງ (ŋ) →平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ວີ 扇子

<発音>

 ວ  (w) +  xີ (ii) → wii

 

<声調規則>

頭子音:  ວ  (w) → 低子音

音節分類:   xີ (ii) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ຫາ່ນ ガチョウ

<発音>

 ຫ (h) +  xາ (aa) +   ນ (n) → haan

  

<声調規則>

頭子音:  ຫ (h) → 高子音

音節分類:   ນ (n) → 平音節

声調: x່ → マイトー

よって声調規則は①中平調

 

 

 

ໂອ 桶

<発音>

 ອ (ʔ) +  ໂx (oo) → oo

母音だけでは文字として成り立たないので、子音無しで母音だけを発音するときは便宜上「ອ (ʔ)」という文字があてられます。子音扱いするときは「オー」と読みますが、実際に書くときは、このように必ず母音とセットになります。なお発音記号として示す場合「ʔ」は省略します。

 

<声調規則>

頭子音:  ອ (ʔ) → 中子音

音節分類:  ໂx (oo) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は①中平調

 

 

 

ເຮືອນ 家

<発音>

 ຮ (h) +  ເxືອ(ɯɯa) +   ນ(n) → hɯɯan

 

<声調規則>

頭子音:  ຮ (h) → 低子音

音節分類:   ນ(n) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

 

 以上です!

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はい!これで子音をつかった全ての単語の紹介が終わりました。

 

「こんなの使わないでしょ」と思ったあなた!! 大☆間☆

 

違い です。

 

「この単語の”そー”ってどっち( ສ or ຊ )の”そー”なの?”そー・すあ”?それとも、”そー・さーん”の”そー??」と言う風に、綴りを聞くときに意外と使います。ラオ人も同じように「”そー・さーん”のそーだよー」という風に教えてくれる人が多いので、現地で読み書きレベルのお付き合いになる方はぜひ覚えてくださいね。

 

ではまた次回お会いしましょう!

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ラオ語読み書き講座 ⑧複音節語の声調と文字以外の記号

さばいでぃー!

 

みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。

 

また更新する記事が前後してしまいました。本当は前回の記事よりもこっちを先にあげたかったのです。もうぼけぼけです。ぼけぼけ太郎です。

 

文字の読み書きの要素は①~⑦で説明が終わっていますが、今日はその補足です。

複音節語の声調と文字以外の記号の二つを見ていきましょう。

 

 

複音節語の声調

 

まず「複音節とはなんぞや」というところからお話したいと思います。

 

わたしたちが普段使っている漢字のように、文字を見ただけでは発音が分からない文字を「表意文字」というのに対し、ラオ語や日本語の平仮名・カタカナのように、文字を見ればその発音が分かる文字のことを「表音文字」と言います。

 

表音文字の最小単位は「音素」、子音や母音そのものです。それらが組み合わさって発音しやすい音のひとかたまりになったものを音節といいます。

 

例えば、

 

ໂຮງຮຽນ

 

と言う単語は、「ໂຮງ (名詞や動詞の前について、病院や工場などの建物をさします)」と「ຮຽນ(学ぶ)」からできた「学校」という言葉です。

 

この場合は、ໂຮງとຮຽນに分解して、それぞれの音節の声調規則に従って発音します。

 

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ໂຮງ

 

頭文字「 ຮ 」+母音「 ໂx 」+末子音「 ງ 」→ hooŋ

 

①頭子音は「 ຮ 」→低子音

②末子音は「 ງ 」→平音節

③声調符号→なし

 

つまり④中高調です。

 

ຮຽນ

 

頭文字「 ຮ 」+母音「 ຽ 」+末子音「 ນ 」→hian

 

 

①頭子音は「 ຮ 」→低子音

②末子音は「 ນ 」→平音節

③声調符号→なし

 

こちらも④中高調ですね。

 

つまり「④hon ④hian」と1単語のなかで2回上昇します。

 

ただし、実際は最終音節以外の短母音の音節は①中平調っぽくなったりします。声調規則通りに発音しているというよりは、最初の音節の子音の声調最後の音節の声調が大切で、間の音節は少しなめらかになっているような印象です。

 

ただしこれは、日本語もそうですが「人による」部分もありますので、実際は色々な発音を聞いて耳を慣らしていくのがいいのだと思います。

 

文字以外の記号  ໆ 

ラオ語で使う文字以外の記号についても見ておきましょう。

 

.

,

;

:

“ ”

( )

 

このあたりは見慣れた記号だと思いますが、

 

これ!!!なんだこれ!!!!初めまして!!!

 

 

こちら、「マーイサム」と言います。(綴りが分からない)

日本でいう「 々 」と同じように使い、前の音節を繰り返します。

 

ໄປ ຊື່ໆ

 

例えばこちら。トゥクトゥクのドライバーさんによく使う言葉です。

 

ໄປ  =  子音「 ປ 」+ 特別母音「  ໄx 」  

(p  +  ai  =  pai)    

 

ຊື່ =  子音「 ຊ 」+  母音「  xື  」 +  声調符号「  x່ 」   

(s  +  ɯɯ =  sɯɯ) ※声調符号は省略しています

 

ໆ マーイサム

ຊື່ を 繰り返す

 

つまり、「 Pai sɯɯ sɯɯ 」と発音します。

 

 

「ໄປ(行く) 」と「ຊື່ໆ(まっすぐゝ)」で、「まっすぐ行く」という意味になります。「すーすー」は音程がかわらずずっとまっすぐです。 

 

もうひとつ見てみましょう。

 

ເລື້ອຍໆ

 

こちらはどうでしょうか。

 

ເລື້ອຍ = 

子音「 ລ 」+   二重母音「 ເxືອ 」+ 末子音「   ຍ 」 +声調符号「   x້ 」

 ( l + ɯɯa +  y) ※声調符号は省略しています

 

るあいるあい。声調符号「x້ 」がついているので、「る」が高い音から始まって、「あい」はすとんと落ちます。

 

このように、会話や文章の中で時々出現する記号ですので、覚えておきましょう。

 

 

https://www.instagram.com/p/CALHjjIp3_Z/

ラオスのラオ子🇱🇦実家のピーになる’s Instagram profile post: “レンテン族の手刺繍コースター。 あぁ…帰りたい… #ゆるゆるらおす #レンテン族”

 

 

まとめページ作ってみました

 

今日は日曜日なので軽めに終了です。

 

 

一覧からぱっと飛べたら便利かなあ・・・と思って、まとめページ作ってみました。どうでしょうか?

 

こうやってリンク並べてみると、結構積み上げました?!

 

いえいえ、「数こなしてなんぼ」的な感じで、要素の説明だけぽんぽんぽ~んとしてしまっているので、これからはラオ語の単語をばんばん出して、実際に読みまくる!というのをやっていきたいと思います!

 

分かりにくいところがあれば重点的にやりますので、是非教えてください。よろしくお願いします!

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ラオ語読み書き講座 実践①アルファベット表の単語 前編

さばいでぃー!

みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。

 

  

こちらの素晴らしい音声は聞いていただけましたでしょうか。

 

この音声のように、「こー・かい」 「こー・かい」 「こー・くわい」 「こー・ぐわ」という風に、子音のあとに短く分かり易い単語を覚えていくのがラオス風です。日本語で例えるなら、「あ・あり」「い・イカ」「う・うみ」 「え・えのぐ」みたいな感じですね。

 

今日は上の音声で単語と一緒に読まれている単語を紹介していきたいと思います。

 

人間の脳みそは、情報量が多いほど早くインプットされるようにできているそうです。ただこのブログを読むだけよりも、自分で書いてみる。音源を聞く。自分もそれを真似する。そしてまた書く。と言う風に、読んで、聴いて、喋って、書いて、とにかく五感の全てを使ってラオ語脳を作っていきましょう!

 

また、今まで順番に紹介してきた要素がここから全部必要になります。鬼ですね!

 

 

まとめはこちら。躓いたら復習!ラオ子が間違っていたら即連絡です!!

 

また、PCブラウザですとサイドバーにブログ全体の検索機能がありますので、うまく使いながら読み進めてください。

 

あんまり一度にたくさんやっても大変なので(私が)、半分に分けたいと思います!今日はその前半戦。頑張って参りましょう~!

 

アルファベット表の単語 前半戦

 

ໄກ່ にわとり

 

まずトップバッターはにわとりです。子音と母音に分けて見てみましょう。

 

<発音> 

ກ  (k)  + ໄ  (ay)   =  kay 

子音 「 k 」 に、特別母音「  kay 」 がついて、 「 kay 」という言葉になっています。

 

次に声調を見ていきましょう。

音節の分類は、「その⑦」で取り扱ったばかりです。

 

<声調規則>

頭子音: ກ  (k) → 中子音

まず頭子音は中子音です。この分類は「その①」の子音の紹介でやりましたね。

音節分類: ໄ  (ay) → 平音節

音節は、平音節と促音節の2種類に分かれますが、末子音がなく母音子で終わっていますので平音節です。

声調: x່  → マイエーク

平音節の場合は、声調記号の種類によって声調規則が決まります。この場合「マイエーク」というまっすぐ横に伸ばす声調記号がついています。

よって声調規則は①中平調

ということになります。

 

 

 

 

ここから先は、ポイントになる部分だけ注釈を入れながら、どんどん紹介していきたいと思います。 

 

 

 

ໄຂ່ たまご

<発音>

ຂ  (kh)  +  ໄ  (ay)   =   khay 

 

<声調規則>

頭子音: ຂ  (kh)  → 高子音

音節分類:  ໄ  (ay) → 平音節

声調: x່  → マイエーク

よって声調規則は①中平調

 

 

ひとつめの「ໄກ່」と「ໄຂ່ 」の違いも聞き比べてみてくださいね。母音と声調はまったく一緒ですが、にわとりの子音は「k(中子音)」、卵は「kh(高子音)」です。

 

ຄວາຍ 水牛

 

<発音>

ຄວ (khuuw)  + າ (aa) + ຍ (y) → khuuwaay

初めて二重子音が出てきました。二重子音といっても見かけ上のもので、実際は「ຄວ (khuuw)」という風に「uu」の音が入ります。

 

<声調規則>

頭子音: ຄ → 高子音

声調分類:  ຍ (y) → 平音節 

声調:なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

ひとつまえの「ຂ」とおなじ「kh」ですが、こちらは低子音です。高子音より少し高めに発音されていますね。

 

ງົວ 牛

<発音>

ງ  (ŋ)  + xົວ  (uua) → ŋuua

子音+二重母音の形です。

 

<声調規則>

頭子音: ງ  (ŋ)   → 低子音

声調分類: 二重母音 xົວ  (uua) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高音

 

この二重母音は、 表記上は「ŋuua」ですが、実際は「ŋuuwa」と最後のaの前に少しwの音がひっかかります。

 

ຈອກ コップ

<発音>

ຈ (c) + xໍ (ᴐᴐ) + ກ (k) → cᴐᴐk

末子音がついたため、母音の形が変化して「xໍ」→「xອx」の形になっています。

(「ຈໍກ」と書くのは誤りです。)

何のことだ?!と思った方はこちらで復習してください。

ラオ語読み書き講座 その⑤末子音と母音の変化 – ラオスのラオ子。

 

<声調規則>

頭子音: ຈ (c)  → 中子音

声調分類: ກ (k) → 促音節

ここで初めて促音節が出てきました。促音節は「~っ」で終わる音節で、ກ ດ ບ の末子音や、短母音で終わるものが含まれます。

母音: xໍ (ᴐᴐ) → 長母音

平音節の場合は声調記号の有無で声調規則が決まっていましたが、促音節の場合は母音が短母音化長母音かによって決まります。

よって声調規則は②低降調

ということになります。ちなみに中子音、促音節、短母音の場合だと④中高調なので発音が変わりますよ。

 

 

 

ເສືອ トラ

<発音>

 ສ   (s) + ເxືອ (ɯɯa) → sɯɯa

 

<声調規則>

頭子音:  ສ  (s) → 高子音 

声調分類: ເxືອ (ɯɯa)  → 平音節

声調:なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

ຊ້າງ 象

<発音>

 ຊ  (s) + xາ (aa) +  ງ(ŋ) + x້

 

<声調規則>

頭子音:  ຊ  (s)  → 低子音

声調分類:  ງ(ŋ) → 平音節

声調: x້ → マイトー

よって声調規則は③下降調

 

 

「ぞうさーん!(ぞう・ຊ້າງ)」と覚えました。個人的な話です。

 

ຍຸງ 蚊

<発音>

 ຍ (ŋ) + xຸ (u) +  ງ (ŋ) → ŋuŋ

 

<声調規則>

頭子音:  ຍ (ŋ) → 低子音

声調分類:  ງ (ŋ) → 平音節

声調: なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ເດັກ こども

<発音>

ດ  (d) + ເxະ (e) +  ກ (k) → dek

ຈອກに続いて、母音の形が変わります。元の形が「ເxະ」なのですが、末子音がつく場合、その手前の短母音の「ະ」は、もう一つ前の子音の上にのっかって「xັ」という形に変わります。つまりこの場合、「ເxັx」という形に変わります。

 

<声調規則>

頭子音: ດ  (d) → 中子音 

声調分類:  ກ (k) → 促音節

母音: 短母音

よって声調規則は④中高調

 

最後の「k」の末子音が聴こえますか??発音の練習をするときも「デック」と言い切るのではなく、クを言いたい気持ちと顔のまま静止してくださいね。

 

ຕາ 目

<発音>

 ຕ  (t) + າ (aa) → taa 

 

<声調規則>

頭子音: ຕ  (t) → 中子音

声調分類: າ (aa) → 平音節

声調:なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

 

ຖົງ 袋

<発音>

ຖ (th) +  ໂxະ (o) +  ງ   (ŋ) → thoŋ

「ໂxະ」は、末子音がつくことで「xົx」という形に変わります。

 

<声調規則>

頭子音: ຖ (th) → 高子音

声調分類:  ງ   (ŋ) → 平音節

声調:なし

よって声調規則は⑤上昇調

 

 

ທຸງ 旗

<発音>

 ທ (th) +  ຸ (u) +  ງ (ŋ) → thuŋ

 

<声調規則>

頭子音:  ທ (th) → 低子音

声調分類:  ງ (ŋ) → 平音節

声調:なし

よって声調規則は④中高調

 

 

 

ນົກ 鳥

<発音>

 ນ  (n) + ໂxະ (o) +  ກ (k) → nok

「ໂxະ」は、末子音がつくことで「xົx」という形に変わります。

 

<声調規則>

頭子音: ນ  (n) → 低子音

声調分類:  ກ (k) → 促音節

母音:短母音

よって声調規則は①中平調

 

 

 

前半戦おわりです

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いかがでしたでしょうか。ただでさえ多い子音と母音と組み合わせによる変化、そしてそれぞれがもつ要素での条件分岐で決まる声調・・・と、慣れるまでは大変ですね。

 

しかし!ラオ語はABCのアルファベットではないぶん慣れるまでが苦しいですが、動詞の変化や名詞の性別、冠詞の変化など、印欧語族など他の地域の言語に見られるような複雑な変化のない言語です。やったー!!!

 

単語だけを覚えるのではなく、どの種類の子音にどんな母音がくっついているか、末子音によて母音がどんな形に変化するか、それらが組み合わさってできた1音節はどんな声調になるか、そして実際どんな音なのか、というところまで意識しながら、読んで書いて、聴いて発音して、を繰り返しましょう!

 

それではまた後半戦でお会いしましょう。

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ラオ語読み書き講座 子音・母音 音声一覧

さばいでぃー!

 

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みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。

こちらは、ラオ語の子音・母音の音声ファイルを貼り付けた激重ページです!

それぞれのアルファベットを、ネイティブのラオ人3名が読んでくださっています。貴重な貴重なラオス人の方の音声、ラオ語のアルファベットの学習にお役立てください!

 

 

子音

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ຫງ

 

ຫຍ

 

ຫນ (ໜ) 

 

ຫມ (ໝ) 

 

 ຫລ (ຫຼ)

 

ຫວ

 

 

 

母音

 ອະ

 

ອາ 

 

ອິ

 

ອີ

 

ອຸ

 

ອູ

 

ອຶ

 

ອື

 

ເອະ 

 

ເອ

 

ແອະ 

 

ແອ

 

ໂອະ 

 

ໂອ

 

ເອາະ

 

ອໍ

 

ເອິ

 

ເອີ

 

ເອັຍ

 

 ເອຍ

 

ເອຶອ 

 

ເອືອ

 

ອົວະ

 

ອົວ 

 

ໄອ

 

ໃອ

 

ເອົາ

 

ອຳ

 

 

https://www.instagram.com/p/ByH7JPiAKIJ/

 

音声提供

本ブログで使用しているラオ語の音声は、元ラオスJOCVとしてご活躍されていた先輩に頂いたものです。ありがとうございます!

 

私的・商用利用可の音声データのリポジトリを解放されていますので、まとめてDLしたい、ラオ語のコンテンツを作りたい、など、様々な用途でご利用いただけます。

 

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ラオ語読み書き講座 その⑦声調符号と声調規則

さばいでぃー!

みなさんこんにちは!ラオスのラオ子です。GWも終わりですね。みなさま如何お過ごしですか。 

 

www.laoko.net

 

ラオ語の末子音と母音の変化、なかなかのボリュームでしたね。作るだけ作ってあとから反省するんですが、皆さんなんとか消化してくださったでしょうか?

 

 

www.laoko.net

 

そして前回は、先輩隊員からいただいた資料を、そのままぺいっとjpegに書き出して爽やかに転載させていただきました。ブログの記事を書くのって結構孤独な作業なので、こうやって救いの手を差し伸べてもらえるとがぜんモチベーションあがります。ありがとうございます!!

 

そして今回はその読み書きの要素をまとめてきた最終回として、「声調」について説明していきたいと思います。

 

前回の更新からだいぶ時間が経ってしまいましたが、更新作業に飽きたからでも、忙しかったからでもなく、声調のはなしを自分でまとめるのが難しすぎたからです(笑)すぐに言語化できないってことは、自分の中でちゃんと理解できていなかったんだろうなあ。反省。

 

 

 

 

声調とは

 

www.laoko.net

 

一番最初の記事の中で、次のように説明しました。

 

「声調」がある言語というのは、話すときの声の高さ、抑揚によって意味が変わります。日本語話者の私たちには馴染みのないもののように感じますが、日本語にも声調によって意味が変わる言葉はたくさんあります。特に関西弁ネイティブの方には例えやすいのですが(自分がそうだから)、たとえば

 

「きいつかう」

 

これ、なんでしょうか。どんな意味に捉えましたか?

 

「きい」を降下させたら「木い使う」、上昇させたら「気い遣う」

 

それぞれ意味が変わりますよね。

 

ラオ語は、そういった抑揚が、全ての単語に割り当てられた言語です。ということは、その抑揚を覚えて正しく発音できるようにならないと、相手には伝わりません。

 

「むー」を、抑揚を付けずにまっすぐ読んだら「友達」、上昇させたら「豚」になります。間違えると大変です。ですので、声調を覚えるのはマストです!

 

そして、子音には、低子音、中子音、高子音の3種類があることもお話しましたね。それぞれの子音がどのグループに属するか、覚えていただいていますでしょうか。もしも「忘れた!」という方は、ぜひ次に進む前にもう一度さらっとおさらいしてください!

 

さてさて、ラオ語の子音には3つの声調があることはご理解いただけたかと思いますが、それとは別に「声調符号」というものが付くことによって音の高低に変化が出る場合があります。

 

ラオ語の声調符号は4つ!しかし、半分は擬態語や擬声語のときに使うもので普段は使わないので、普段使う2つさえ覚えれば全てクリアといっても過言ではありません!

 

では、あまり使わないほうから見ていきましょう!

 

【擬態語や擬声語、オノマトペ等で使う声調符号】

 

x໊   ໄມ່ ຕີ マイ ティー

x໋   ໄມ່ ຈັດຕະວາ マイ チャッタワー

 

この2つは前述した通りあまり使わないものですが、原則として先頭につく子音文字が中子音の場合につきます。

 

ບ໊ະ もう!!

ໄດ໋ ~しなさいよ

ຕີ໋ ~でしょ、~したら?

ດຸ໋ ~してね💛

 

という感じで使います。日本語勉強中の学生さんに「ດຸ໋」を使ったら「30歳の人が使うと少しショックがあるかもしれません!」って言われました、辛い!(笑)

 

こちらのふたつは「あーこんな声調あったなー」程度に覚えていただければひとまず大丈夫です。 

 

というわけで、マイティーとマイッチャッタワーはクリアしたものとして、あとの二つを詳しく解説していきたいと思います!

 

【よく使う声調符号】

 

x່   ໄມ່ ເອກ マイ エーク

 

マイエークは、声調を中声にする符号です。発音した音を上げたり下げたりせずに、真っ直ぐ横に伸ばすときに使います。こちらはイメージしやすいですね。

 

x້   ໄມ່ ໂທ マイ トー

 

マイトーは、下降声調にするための符号です。高い位置・または低い位置から下降させるときに使います。日本語っぽく例えると、呆れた時の「もう!」とか、カラスの鳴き声「カー」みたいに、最初に発音した場所から下降します。

 

声調規則の見分け方

読み書きだけでいうならこれでおしまいなのですが、実際に発音するとなると、更に複雑に条件分岐していきます。ここからは、声調の決め方について見ていきたいと思います。

 

①子音の声調分類

まず一つ目の手順は、音節のあたまの子音が以下のどれに分類されているかを確認します。

 

①高子音

掘るように低く発音して上昇する音

ຂ ສ ຖ ຜ ຝ ຫ

 

②中子音

普通に発音して上昇する音

ກ ຈ ດ ຕ ບ ປ ຢ ອ

 

③低子音

高い音からゆるやかに上昇する音

ຄ ງ ຊ ຍ ທ ນ ພ ຟ ມ ຣ ລ ວ ຮ

 

②平音節か促音節か

 

二つ目の手順は、平音節か促音節かの分類です。これも「末子音」の回でちらっとお話しました。

 

平音節

平音節に分類されるものは、以下の2つです。

 

①「ん」「い」「お」「う」などの末子音

ງ ນ ມ ຍ ວ

 

 

②長母音 

 

促音節

 

①「-k」「-t」「-p」など、日本語でいうと促音の「っ」で止まる末子音

 

ກ ດ ບ

 

②短母音

 

以上のように、ラオ語の末子音は、平音節5種類、促音節3種類にそれぞれ分類されています。

 

③ー②が平音節の場合 声調符号を見る

A. 声調符号なし

B. マイエーク

C. マイトー

 

③ー②が促音節の場合 母音の長短

A. 長母音

B. 短母音

 

以上のように、平音節は3種類、促音節は2種類、更に条件が分岐して、ようやくその音節の声調が決まります。

 

声調の種類

 

今までの説明をざっくりまとめます。

 

1.声調符号は4種類あり、そのうち普段使うのは2種類

 

①x່ マイエーク

②x້ マイトー

 

 

2.声調を決める要素は3つ

①子音の声調

②末子音が平音節か促音節か

③平音節の場合→声調符号があるか/促音節の場合→長母音か短母音か

 

 

次は、この「要素」によってどんな声調に分類されるのかを見ていきましょう。

 

下に示したのが、声調の種類です。本によって名称が異なりますが、一番分かりやすかったものに倣わせていただきました。

 

また、ラオ語も日本語と同じで、場所によって話し方や発音、方言などの癖があります。ここで学習するのは「ビエンチャン方言」という、主にラオス中部、首都近辺で話される言葉です。場所によって声調の数が変わったり、低子音と高子音が逆転したりしますが、まずは落ち着いてビエンチャン方言を覚えましょう。

 

 

 

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こちらの表で説明していきます。声調は6種類あり、それぞれの声調の特徴を右側の矢印に示しています。例えば①の中平調であれば、発音した音をそのまま真っ直ぐ伸ばし続ける、③の下降調の場合は高い音からいっきに低い音まで下がる、という意味です。

 

まず、①の中平調を、自分が一番楽に出せる声より少し高めに出してみてください。

 

ということは、④はそれよりも少し高い音からはじまってもっと上へ。

③は、もっともっと高い音から始まって一番低いところまで下降します。

 

逆に②は、①よりも低めから更に低くなり、⑤はもっと低いところからいっきに一番高いところまで音が上がります。

 

そして、⑥は一番低いところで①と同じようにまっすぐ伸ばします。

 

 

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こちらは、先ほどの「声調を決める要素」と、今紹介した「声調」を結びつけるための表です。

 

 

 

ກິນ (食べる)

 

ということばを例に見ていきましょう。

 

①子音の声調分類→最初の子音は「ກ」、これは中子音です。

②末子音が平音節か促音節か→末子音は「ນ」なので、平音節ですね。

③平音節なので、声調符号の有無→声調符号は何もついていません。

 

つまり、この言葉は中子音・平音節・声調符号なしの、⑤上昇調が正解となります。

同じようにあといくつかやってみましょう。

 

 

ມັກ 好き

①頭子音「ມ」は、低子音

②末子音「ກ」は、促音節

③母音「 xັ  」は、短母音

 

以上3つから、①中平調

 

ຂ້ອຍ 私

 

①頭子音「ຂ」は、高子音

②末子音「ຍ」は、平音節

③声調符号は「 ້x 」(マイトー)

 

つまり②低降調ですね。

 

ເບຍ ビール

 

①頭子音「ບ」は、中子音

②末子音なし。二重母音「ເXຍ」は長母音なので平音節

③声調符号なし

 

以上から⑤上昇調となります。

 

 

ຂ້ອຍ ມັກ ກິນ ເບຍ

 

並べ替えて読んでみると、「こい まっく きん びあ」、「私はビールを飲むのが大好き♡」という意味になります。

 

ラオスの大人コミュニティに溶け込むための魔法の言葉です。是非覚えてください!(下戸は絶対に言ってはいけません。私みたいになります。)

 

 

今日の講座、終わりです!

 

https://www.instagram.com/p/B2jyMsPJCvS/

 

お察しの通り、そろそろ音声なしで説明するのが辛くなってきました(声調を音声なしで説明するのは不可能に近い!・・・と思います。笑)

 

文字の読み書きに必要な要素はもう殆ど説明し終わっているので、適宜音声付の本を用意していただくか、東京外大モジュールを活用して、この「ラオ語読み書き講座」を補完していただければ嬉しいです。

 

・・・といいつつ、JOCVのOBの方が音声の提供を申し出てくださっているので、順次このブログでも活用していけるように準備していく予定です!もうしばしお待ちください。

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ラオ語読み書き講座 その⑥子音文字の発音のコツ

さばいでぃー!

こんにちは、ラオスのラオ子です!あっという間にGW中盤ですね。

 

あまりに暇すぎて、ヨーグルト酵母でパン焼いたり、燻製したり、幻想即興曲暗譜してみたり、ペンタブでひたすらお絵かきしたり・・・手を動かしては何かをつくったりつくらなかったりする日々です。このあたりの趣味のことは、また別の記事で書きたいと思います。

 

あと、鬼滅の刃と約束のネバーランドを最新刊まで全部読みました。鬼滅はアニメのほうが好きですが、約ネバはマンガ派です。表情が細かく描き込まれていて楽しい。アニメよりも色んな感情が伝わってきます。あとついでに、ゴールデンカムイ3期まだか?!早く!!!早く!!!!!!!

 

それから、5月に入っていきなり暖かくなり嬉しい反面、ガマンが爆発したかのように花粉が飛びまくっていますね。くしゃみ止まらん、目も鼻も喉も耳も痒いし何とかしてくださいチクショー。

 

 

読み書き講座 その④にちらっと書きましたが、隊員OBの先輩が非常に分かり易く言語化された手作り資料を送ってくれました。

 

うわ~!すごい!!ありがたい!!これをもとにブログを再編して・・・

 

・・・って考えるよりも先に、jpgで書き出していました。

 

綺麗に整頓された資料はそのままありがたく使う!笑

 

https://www.instagram.com/p/B3j5S33J6Kk/

 

 

有声音と無声音の違い

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しばらく母音のことが続いたので、書き方のラスボス「末子音」に行く前に、もう一度子音のおさらいをしつつ、子音の難しい発音をクリアしましょう!!

 

 

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ラオス語の例の発音・読み方を補足します。

※声調記号は無視して書いています。

 

 

ໄຂ່ 卵

ຂ /kh/  +   ໄ /ai/  =  khai

 

ຄິດ 考える

ຄ / kh/  +   ິ  /i/  +  ດ /d/  = khit

 

ຂອບໃຈ   ありがとう

ຂ /kh/  +   ອ /ᴐᴐ/ + ບ /p/ = khᴐᴐp

ຈ  /c/  +   ໃ /ai/  =  cai

 

ແມ່ນ​​​​​​​​​​້ຳຂອງ メコン川

ມ /m/  +  ແ /ᵋᵋ/  +   

ນ /n/  +   ຳ /am/  = mᵋᵋnam

ຂ /kh/  +   ອ /ᴐᴐ/  +  ງ /ŋ/ =  khᴐᴐŋ

 

 

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ກິດຈະກຳ 活動

ກ /k/  +   ິ /i/  +   ດ /d/  +   

ຈ /c/  +  ະ /a/   + 

ກ /k/  +   ຳ /am/ = kitcakam

 

ກຳລັງ ~の途中

ກ /k/  +   ຳ /am/  +   

ລ  /l/   +    ັ (ະ)  /a/ +   ງ/ŋ/ = kamlaŋ

 

ເກີດ 生まれる

ກ  /k/  + ເ  ີ    /ᵊᵊ/  +  ດ /t/  =  kᵊᵊt  

 

ກວດ 調べる

ກ /k/  +  ວ /uua/  +  ດ /t/ =kuuat

 

ນ້ຳກ້ອງ 氷

ນ /n/  +   ຳ /am/  + 

ກ /k/  +  ອ /ᴐᴐ/  +    ງ /ŋ/ =   namkᴐᴐŋ

 

 

なんとなくイメージできましたか??

 

音声が欲しいですね。音声が・・・ほしいですね。私が完璧に発音できたらいいんですけども、残念ながら帰ってくる少し前もなんか変なこと言ったらしく任地の人たちにゲラ笑いされたので、やめておきます。すいません。

 

 

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 この表の分かりやすさにホロッと泣いたのは私だけではないはずです!なるほどそういう風に表現するのか、と脱帽しました。先輩さすが。

 

読み書き講座の基本編も、残すところ声調だけ(!)なのですが、その前にもう一度ややこしい子音の確認をしてもらえたらと思います。例の大癖Youtube見て、子音の発音をもう一度おさらいしておいてくださいね!!

 

https://www.instagram.com/p/B4Q43_9Jn5S/

 

この絣、みんなゆるくてかわいい・・・。

 

次回、声調です

はい、ついにやってきますよ。次は声調です。最後にちょっとややこしいのが来ますが、あと4つぐらい覚えたら文字の読み書き「は」できるようになりますので、最後までお付き合いください!