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バンクンの健康食品生産グループ見学

さばいでぃー!

二本松訓練所では感情失禁してばかりの私でしたが、今まさにあの時の感覚でいます。ちょっとコップを揺らしたら水が零れそうな表面張力状態で、なんかあるたびにちびちび泣いてます。
 
先日のことです。カオピヤック屋さんのにーちゃんが、とっても優しかったんです。

 

SNSにはもう書いたことなので、また言うとると思った方はスルーしてください(笑)

 
「いつ日本に帰るん?」と聞かれたので「28日に首都入って、来月6日にラオス発やで」というと、「もう少しだね」といいながら私の予定をまっさらなカレンダーに書いて、24日と25日にきゅっと丸をつけました。「どっちの日でもいいけど、この日は僕の奢りやから、絶対に食べにきてな」
 
その後食べたカオピヤックは、そんなに辛くしてないのに全然すすれなくて、隣にいたおばちゃん二人に「なんで泣いてるん?」と心配される始末。
 
私がラオスに来てすぐ、まだゲストハウス暮らしをしていたときから、このカオピヤック屋のにいちゃんは私のことを気遣ってくれていました。どこに何があるかも分からず村を徘徊していたときにこの店を見つけて、「自転車を買いたいんだけど」というと「ここには無いよ」と。「あっちの方角に大きい市場があるけど遠いから、誰かに連れていってもらって買うんだよ」と何度も言ってくれました。(私がいつまでも分からんような顔してるから)
 
お客さんもやさしくて、たまにフライドチキン御馳走してもらったり、知らないあいだにお会計済んでたりと、貰ってばかりの場所です。
 
いつも通り「ラオスで一番おいしかったよ~」というと、「お~~~~い、普通だよ!!アヒャァヒャァヒャヒャァ」と笑っていました。
 
その後、シンの仕立てを習いに行ったんですが、先生に「最終工程に使う腰部分の布を買ってきなさい」と言われて別の仕立て屋さんに買いに行ったら、「日本人がシンの仕立ての勉強してるなんて偉いわ」といって無料で布をくれました。他の人のシンを縫ったときに出た端切れですが、シルクのやわらかーい布地で、お店でのお仕立てに十分使えそうなもの。「お金払いますよ」と言ったら、「練習のためにお金は払わなくていいのよ、良いシンを縫うときに好きな布地にお金を払いなさい」って。もう、みんな、優しすぎか。
 
その後仕立ての先生から「はい、ここからここまでやりなおし」とチャコペンでピッピッと線を引かれ、縫ってはほどき、縫ってはほどき、最後は「縫いなおしすぎて全体的に汚くなったから全部外してやり直しなさい」と言われ、腰回り一周分の糸を全部ぷちぷち、、、。持病の肩こりとドライアイが爆発しそうになるわ、初心者にとっては0か100しかない工業用ミシンに翻弄されまくるわ、しまいに陽がかたむいてどこ縫ってるんだかまったく見えなくなるわで、「残りは今度明るいときにするわ!」といって、先生にお仕立てをお願いしていたシンを受け取って帰ることに。
 

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そしたら先生、「これは高いし、品質もいいし、きっと日本でも大切に着るんでしょう。そのときに私からの贈り物であることも思い出してほしいから、このシンの仕立て代はとらないよ。私からのプレゼントだから、大事に着てね。そして着るたびに思い出してね。」って。
 
日本での待機中の1年半、ラオス語を教え続けてくれた先生がたに、こんなに感謝した日はありませんでした。この人たちの、暖かくて優しい言葉を、少しでも多く受け取れるようになっていて、ほんとうによかった。
 
ああ、寂しいなあ。帰りたくないなあ。ここでの生活も、あっというまに残り9日です。
 
 

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そんなわけで、先輩隊員が一緒に活動していた生産者さんの応援のつもりで買った布が、これ以上ない付加価値をつけて私のところに帰ってきました。
 
え、めっちゃ可愛い。どうしよう。日本でも普段着にしよう。
 
 

バンクンの健康食品生産グループへ

そろそろ最終報告書出さないとなァ・・・という時期なんですが、最後にもう1か所行きたい!!と配属先にわがままを言って、バンクンの健康食品生産グループに行ってみました。
 
というのも、この健康食品生産グループ、長期派遣中の2020年3月に行く予定だったんです。グループ長は私の配属先に事務仕事をしに来られていたので、以前から知っていて、この日のためにアポイントも取って、お土産の日本食も用意していたんですが、前日晩にパニュ(嵐)がきて工場の屋根が吹き飛んでしまったのです。その様子と「また来てね」の言葉がWhatsappで送られてきて、「行って大丈夫になったら教えてくださいね」と伝えていたのですが、その後すぐに一時帰国になってしまって、結局行けずじまいになっていました。
 

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ຮ້ານຈຳໜ່າຍສະໝູນໄພຂີ້ໝີ້ນ ມີໄຊທິບ さんは、ビエンチャン県トゥラコム郡北クン村、バンクンTTC(教員養成校)からもう少しパガニュンの橋寄りのところにあります。
 

 
あー、なるほどこのあたりね!ってなる方が、この記事を読んでくださっている方のなかにどれぐらいいらっしゃるか分かりませんが、念のため地図を。
 
車から降りた瞬間、ショウガの香がカーーーッと鼻を抜けました。
 
工場を見学する前に、グループ長と奥様にお話をお伺いしました。
 
この会社は2010年創業。グループ長の奥様のテオグンさんは、トゥラコム郡の女性同盟で職員をされていて、村落開発として地域社会をサポートしていらっしゃいました。トゥラコム郡内でたくさん生産されているショウガやクミンを使った商品を作り、この地域と女性と農業従事者に働く機会をつくりたいという想いから、この仕事を始められたそうです。伝統療法や健康食品に関する知識はテオグンさんが一から勉強して、グループ長は養豚など他のビジネスもする傍ら、経営されているとのこと。
 
現在は、首都をはじめ、ビエンチャン県内や他県にも販路を持っていますが、外国への輸出経験はまだ無いとおっしゃっていました。一番大きな課題と感じているのはパッケージングだそうです。
 
ちなみに、グループ長のプッタセンさんの養豚場には、2010年ごろに半年だけJICAボランティアが2名派遣されていたとのことです。(肩書はアーサーサマックだとおっしゃっていて、お名前もお聞きしましたが、私は存じ上げない方でした)
 

工場見学

いつも配属先にサンプルを持って来ていただいているので、メインの商品は飲んだことがあったのですが、ここでもいくつか商品の味見をさせていただいた後工場を見学することにしました。

 

ショウガ茶、ウコン茶を飲んで胃がじゅわ~~っと温まったのを感じ、いざ見学へ。

 

 

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まずはこちら、東南アジアではおなじみ食材の「マークカム」、タマリンドです。マメ科の植物で、果実(と呼んでいいのか?)の部分が食用になります。からっからになったさやを剥くと、このようにねっとりしたペースト状の果実と種が出てきます。日本の東南アジア食材店などでは、種を外してペーストに加工したものが一般的です。しっかり熟したものだと、干し柿みたいな甘味があります。

 

 

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次はメインの商品。ショウガはトゥラコム郡産、ウコンはフワパン県産。ウコンはフワパン産のものが一番香りが良かったそうです。

 

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ショウガ・ウコン粉末は、生のショウガとウコンをそれぞれ薄くスライスした後十分に乾燥させ、この機械にかけて粉末にしているそうです。メッシュがどれぐらいかまでは分かりませんでしたが、今売られているものより細かいメッシュで作ることも可能だとおっしゃっていました。

 

 

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クミンとショウガをお茶にするときは、生のまま挽いて、それをかすかすになるまで絞り、その汁をもう一度裏ごしして、白砂糖と合わせて七輪の炭火でことこと炊くそうです。炊く工程が見たかったのですが、プッタセンさんがその後別の用事があって私を送っていかないといけないということで、火をつけるところまでの写真しかありません(笑)

 

このグループの商品たち

 

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まずはこちら、玄米と4種の豆の粉末です。これをインスタントのブラックコーヒーに溶いて出してくれたんですが、これが香ばしくてとろみもあって、優しい甘さですごくおいしい!そのまま食べると、あっさりしたはったい粉みたいな感じでした。げんこつ飴にしたらおいしそうだな~と思いながら食べました。

 

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こちらはケフィアライム(コブミカン)のシャンプーとトリートメントです。鶏軟骨や魚のフライと一緒にぱりぱりに揚げられた美味しい葉っぱの、あの植物です。タイ語ではバイマックルといいます。

 

ラオスの民間療法では、コブミカンは抜け毛予防の効果が期待できるとされているそうです。

 

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言わずと知れた ごまパウダー

 

 

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ウコンパウダー

 

 

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しょうがパウダー(新品撮るの忘れたので私物にて失礼。)

 

 

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ウコン茶

 

 

 

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しょうが茶 

 

 

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そのほか、カプセルタイプやシロップ、黒ニンニクなど、体に良いものを多数取り扱いされています。

 

ショウガパウダー、ウコンパウダーはそれぞれ1㎏あたり30万KIPで販売されています。ビジネスパートナー絶賛募集中だそうですので、興味のある方いらっしゃいましたらぜひプッタセンさんまでお問い合わせください。

 

以上です

さて、私は今から首都のITECCで今日から開催されるMADE IN LAOS 2022の見学に行ってきます。去年はハンディクラフトフェスティバルがオンライン開催になってしまい、こうしたイベントに参加できるのは本当に久しぶり。10時半に迎えに行くね~と言われ、10時ごろからこのブログを書き始めましたが、「お店に行くから開けといてと言われたお客さんがまだ来ない」ということらしく、12時前にいい感じに書き終わり、お迎えがきたので車に乗り込んで、最後の部分を書いております(笑)

 

1月中旬、下旬の出張のことも書きたかったんですが、ばたばたダラダラしているうちにここまで来てしまいました。反省。「日本に帰ったら1週間隔離あるし~」とか思っていますが、31年ラオ子やってきたラオ子が一番わかってるんです、こいつはやらないということを。書けるうちに書くぞ~!!おらー!!

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『Made in Laos 2019』に行ってきました

さばいでぃー!

こんにちは、ラオスのラオ子です。

 

「●●さんは元気にしてるの?」と、以前出張に同行してもらった同期についてカウンターパートが訪ねてきました。「楽しそうにカメムシ捕まえて食べてたよ、ホラ」と写真を見せると、「美味しそうね~!!ラオ子は食べたことある??ないなら、今度カメムシ持ってきて皆で食べましょうね!」と。

 

私、食虫は全然抵抗ありませんが、カメムシは素揚げがいい。ヂェオ(すりつぶしたペースト)は、無理かも・・・。「日本ではこの虫のこと『ヘコキ虫』とも言って、良い匂いじゃなくて臭く感じるんだよ~。だからジェオじゃなくて揚げカメムシでよろしく!」と言うと、「ラオスにも『ヘコキ虫』っていう名前の虫居るけど、別の種類だしめっちゃ危ないから絶対食べないよ」と上司。

 

調べても何も出てこないので、「臭い虫」で画像検索をかけて「この中に居る?」と聞いてみると、居ました居ました。ほんま便利な世の中やな。

 

どうやら『ゴミムシ』という虫のことをラオスではແມງ(虫)ຕົດ(おなら)というんだそうです。日本でもへっぴり虫って言ってたかな、そういえば。

 

この虫、見た事あっても特に気にとめたことは無かったのですが、どうやらカエルに丸飲みされたときに有毒かつ100度以上の高温のガスを噴射することで吐き出させて生き延びることができるというなかなか危ない虫らしく、いろんな虫を普通の食糧として考えているラオスの人も絶対に食べないみたい。いろんな虫を食べるけど、あらゆる虫を食べるわけではないんだな。奥が深い。

 

この虫の出すおならは「ກິ່ນ(臭い)」で、カメムシは「ຫອມ(いい香り)」、本当にわけがわからんな。ラオスおもしろーい!

 

 

そんな私は、日曜日にこの記事を書きながら、鈴鹿サーキットで行われた『鈴鹿8耐』という、読んで字のごとく8時間走り続けるバイクレースに夢中になっておりました。最後の数分で起きたトラブルの数々と、それによって1位独走だったKawasakiがリタイア扱いになるという暫定結果に微塵も納得がいかず、Instaのストーリーに恐ろしい量の殴り書きを投稿し、現地や中継でレースを見ていた兄妹、某バイク会社に勤める友人、南アに居るシニアボランティア隊員さんに悔しさをぶつけ、悶々。結局、翌日の公式の発表で暫定結果が覆ってKawasakiが一位になりましたが、・・・来年は頼むで!

 

その翌日の月曜日、なんとか2号計画書を出し終え、これからは自分の任地での活動と並行して次のイベントに向けて動き出します。ラオスはコミュニティ開発・デザイン隊員6名(+8月後半に任地に配属される新隊員2名)の大所帯で動くイベントが年に何回かあるので、8月は主にそちらのイベント準備をメインに活動することになるワケです。配属先の巻き込み方がわからないまま半年過ぎてしまってこのままだと完全に「何やってるか分からん人」になるので、Facebookでいっぱい繋がって活動のこと書いていくとか、ワツァップで課のグループ作って活動写真送りつけていくとか、ラオ人向け情報発信もがんばるぞー。

 

Made in Laos 2019

 

ラオスの食品や手工芸に関わる活動をしていくにあたって、情報収集というのはとても大切です。しかし、インターネットから得られる情報はあまりに少なく、何か調べたいことがあればFacebookで血眼になって探す日々。ですので、任地に居ても入ってこない商品がぎゅっと詰まっているエキシビジョンやイベントはとっても貴重な機会。

 

7月最初の総会の時は、たまたまビエンチャンカレッジという大学で行われたイベントに参加しました。このイベントでは、若いクリエイターさんやNGO・NPOが運営するクラフトショップの商品、クラフトビール、そして美味しいチーズの盛り合わせなどが並んでいました(後半関係ないけど幸せでしたありがとうございました)。

 

今回行ったのは『Made in Laos 2019』。首都ビエンチャンですと、こういった大きい展示会は「ITECC」という商業施設で開催されます。ラオス各地の布、手工芸品、食品、医薬品などを一度に見ることができます。生産者さんのFacebookでこのイベントのことを知って、行きたいと思っていたところ、ちょうど新規隊員さんの歓迎会と日が重なっていました!!ラッキー!!上京だ上京だ~~~!!!

 

自分の任地の商品に足りないものは何か、ラオス国内の企業がどのレベルのものを生産できているか、どの地方にどんな特産物があるか、どんなパッケージングを使っているかなど、色んなことを考えながらMR。MRという名の、お買い物。

 

 

こんな風に生産者さんがブースを出しています。

 

24日の生産者視察の後上京して、25日に先輩隊員と一緒にITECCへ。張り切って10時前に着いたら「10時までは入れないよ!」と。そして律義に10時まで待って入ってみると、中のブースは1/3ほどしか開いていませんでした。そういうとこや!!好きやラオス!!!!!

 

職種は全く違う先輩なのですが、ラオスのこと、布のこと、たくさん教えてもらえて、一人で行くより断然収穫が多い見学になりました。「この縦のラインに南部を感じるんだよなぁ・・」は名言だと思います。ありがとうございました!

 

そしてその日の晩イベントの事を話したら、たまたま上京していた同期が行ってみたいと言ってくれたので、翌日26日ももう1度行くことに。前日先輩に教えてもらったことをあたかも自分で勉強したかのようにドヤ顔で話しながらお買い物。

 

二日間でかなり使いましたが、「これは自己投資だ。他県の良い商品を購入して、自分自身で試して、活動に活かしていくんだ。」と言い聞かせました。

 

そんなわけで、ITECCで出会ったいくつかの商品をご紹介します。

 

 

こちら、私の配属先のビエンチャン県は『ケオウドム』という村のODOP商品生産者グループのブース。マルベリー(桑)の実を使った、ワインやシロップ、桑の葉のお茶などを生産しています。

 

写真左の小さいペットボトルがマルベリーのエキスなのですが、これ、ソーダで割って飲むと本当に美味しいんです!!

 

 

フルーツビネガーを想像していただくと味が分かり易いかと思いますが、そのまま原液で飲むと結構つーーーんとすっぱい!酸味に負けないぐらい甘みも強いので、私はマルベリーエキス薄めで、ライムをたっぷり絞ってソーダウォーターで割って飲むのが好きです。ライムのビタミンやクエン酸もたっぷり摂れて疲労回復!うだるような暑さの日にぐびぐび飲みたくなる味です。

 

マルベリーといえば、カリウムやビタミンCがとっても豊富です。この国の食べ物、基本的に味付けがとっても濃いので、カリウムたっぷりのマルベリーはとてもありがたい存在。亜鉛や鉄、抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれていて、更にはアミノ酸組成のバランスも良いので、特に女性に嬉しい果物なんですよね。

 

桑の葉は、日本でも中国でも漢方として重宝されてきた生薬でもあります。日本薬局方(厚生労働省が、医薬品の品質や薬効を適正に確保するために定めた規格、基準)によると、日本では桑の根の部分の表皮を剥いだものが「桑白皮」という漢方薬として流通しているようで、抗菌作用が認められています。そのほかの実、枝、幹などは健康食品として売られているようです。血糖値や血圧を下げる効果もあり、生活習慣病の予防やダイエットの補助にもなるとのこと。

 

今度伝統療法士のおばあちゃんが事務所に来たらラオスではどういう風に処方されてるのか聞いてみよう。

 

 

 

他にも、値段を聞くことすら躊躇う『フアパン県サムヌア地方』のパービヤンやシンに大興奮したり(任地での1か月の生活費が余裕で飛びます)、

 

 

水道菅で作られた、民族楽器を吹く置物に愛着が涌いてみたり、

 

 

タイル―族のケミカルな織物に心奪われたり(何で買わなかったんだろう・・・)。

 

 

ラオスの南部はコーヒー栽培、北部ではお茶の栽培も盛んで、ボラベン高原のコーヒーやポンサリーのお茶なども並んでいました。

 

 

 

やってしまったのがここ。シンがたくさん並んでいるなかに、私の任地では見かけない可愛い模様を見つけてしまい、斜め前のポンサリーのお茶やさんのお母さんが「ええやんええやん!!」とちゃちゃを入れにきて、

 

 

えええ・・・・可愛い・・・・となった結果、

 

 

迷いに迷って1日目に1枚買って、

 

 

2日目におかわりしちゃいました(笑)結局どっちも買うんかーい。

  

なんてったってこれ、1枚2000円以下。裏地はもともとついているので、お仕立ては2着で900円ぐらいでした。いつも大家さんの親戚の仕立て屋さんに頼むのですが、最近とても安くしてくれます。でもものすごく丁寧に、そしてすぐに仕上げてくれるんです。ありがたい!

 

買った生地はせっかくなので、

 

 

 

1枚はシンに、

 

 

もう1枚はスカートにしました。

 

ちゃんと一番きれいなところがセンターに来るようにどちらも調節されています。お母さん・・・天才か?

 

 

ドミトリーに先輩が置いていってくださった藍染の絣布のスカートを持っていって、「これと同じ感じで、でも柄が切れないように長めに仕立てて!」とお願いしたのですが、言い忘れてたスリットを勝手に入れてくれるあたり、本当に天才か???

 

藍染のスカート、サイズはぴったりなんですが、大股の私には少し歩きにくかったので、スリットが入ってちょうどよくなりました(笑)

 

職場の同僚に聞いてみると、シェンクワンの低地ラオ族のものということには間違いなさそうなのですが、「ລາວພວນ族」「ໄທແດງ族」のどちらかだそうで、何族のものかは特定できずじまいでした。知ってる方、教えてください!どっちにせよ可愛すぎるわ。ベッドに広げて、一人でにんまり。幸せだー!

 

 

で、視察はと言いますと、いつも任地でお世話になってる生産者さんにも挨拶に行けたし、食品のパッケージングの参考になる会社も見つかったし、色々な県の布を使って商品を作っているラオス人のデザイナーさんにも出会えたし、なかなか収穫多き時間になりました。反省点があるとしたら、今度からはもう少し財布のお金を抜いていこうと思いました・・・。

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活動先で、突然生産者のおばあちゃんによる指圧マッサージが始まった話。

さばいでぃー!

任地に来て3週間が経ちました。ラオスのラオ子です。

最近パソコンで蟻を飼い始めました。

電源を入れると蟻がわらわら出てきます。

噛むタイプの蟻じゃないので、

PC壊さなかったら居てくれてもかまわないのですが、

潰すと蟻酸臭いのがちょっと難点です。

お願いだからPC内で蟻酸出さないでよね。

 

それはいいとして、最近、

色んなデータの翻訳作業や、それに伴う文献調査で

肩こりと目の疲れが限界に達していました。

肩が凝るといつも左肩がジンジンと痛くなって、

耳の後ろから肩甲骨あたりまで変なツッパリ感があるんですが、

今回はそれに加えて、左手の甲がずーっとぴりぴりと

変な痺れを起こしていました。

おそらくラオ文字を読むことに慣れておらず

書類やPCに顔を近づけすぎていることが原因かと思われます。

 

アジアあるあるですが、とにかくベッドが大きいので、

寝る前はこれでもかとストレッチしています。

しかし、部屋に机と椅子が無いこともあり、

ずっとベッドでごろごろ読書、スマホ、PCな日々では

それも相殺されるどころかマイナスです。

 

そして今日も私は、疲れた目をかっぴらき、

「目、大きくしたいの?」と言われながら

作業をしていました。

 

初めまして!の生産者さん

そこへやってきたのは、初めてお目にかかる

ODOP製品の生産者さん。

どこで、何を作っておられるのか伺って、

今度見学させて頂きたいというお話もして、

その後私は自分の作業に戻りました。

 

すると突然、事務所のソファーからすっと立ち上がって

私のデスクの前で手を合わせ、

「少しこちらに来てもらえますか。」

と、ソファーを案内されました。

 

何かお話があるのかと思い、スマホ、紙、ペンを持って腰かけると、

私の背後に立ってそこから動こうとしません。

 

なんだなんだ??

 

と思ってちらっと後ろを見ると、

手を合わせてなにかぶつぶつと言ったあと

私の背中を擦り始めました。

 

これはまさか、疲れていたのではなく

憑かれていたのか・・・?!

この人はシャーマンだったのか・・・・?!!?!?!?

 

と色々考えていると、突然マッサージが始まりました。

 

マッサージというよりも、これはもはや「指圧」。

街中にある「気持ちいい」マッサージではなく、完全なる治療。

 

「そこ自分で押さえても死ぬほど痛いんですよ」

という場所だけを、伝えてもいないのに(伝える語彙もない)

恐ろしいほどクリティカルに攻めるおばあちゃん。

私は全身の毛穴が開くのを感じました。

痛い。引くほど痛い。

 

その施術が10分弱続いている間、

おばあちゃんはODOP認証商品について

局員さんとずっとお話していました。

 

痛すぎてちょっと涙が出ました。

 

こんな小柄なかわいらしいおばあちゃんのどこに

この握力があるのだろうと不思議に思うぐらいの力強い指圧。

 

最終的におばあちゃんは腰から頭のてっぺんまで

くまなくマッサージして、私の前で手を合わせて

「ありがとう。終わりよ。仕事を続けてね」と。

 

あれ。

 

 

私の後に課のねーさんの施術が始まり、

いや本当に何だったんだコレは、と思い暫く作業していると

左手の甲の変なぴりぴり感が無くなっていることに気が付きました。

 

おばあちゃん。あの。あのですね。

 

痺れ無くなってます!!笑

 

びっくりした私はおばあちゃんに

「痛くなくなりました!!!ありがとうございます!」と言うと

ニコッと笑って「メルシーボークー。」

何もなかったかのように施術を続けています。

元フランス領だったラオスやカンボジアのお年寄りの中には

フランス語を話せる方もいらっしゃいますが、

何故私にフランス語で返してくださったのは謎です(笑

でも、プロ指圧師のおばあちゃんの突然のメルシーに

なんだか痺れました。おばあちゃんかっこいい!!

 

どういうことだ。なんてこった。

本当に本当に、背中が軽い。

 

そうこうしているうちに、次の局員さんに交代し、

いつもどっしり構えたオカン的な局員さんが

「痛い!痛い!!」とめちゃめちゃ可愛い声で泣きそうになっていて

私は少しキュンとしました。

 

彼女の職業は。

何を作っているのかをお伺いして、

てっきり生産者さんは生産者さんだと思っていたのですが、

その後よくよく聞いてみると彼女の職業は

「モー ヤー プンムアン」というもの。

ラオ語では「ໝໍ ຢາ ພື້ນເມີອງ」と書きます。

 

モー = お医者さん 

ヤー = 薬

プンムアン = ネイティブの

 

つまり、「伝統療法士」が彼女の職業だったのです。

 

このおばあちゃんは伝統療法士が本職で、

その知識を活かして自然のものからオーガニックの医薬品を作り、

ODOPの認証を受けていたのでした。

 

マッサージも1時間50000kip(=645円)で

受けてくださるそうなので、早速今度行ってみたいと思います。

前職が登録販売者だったこともあり、

薬の成分や製造工程には私も興味津々。

薬を作るところも見せていただけるとの事でしたので

早速今度お邪魔する予定です。

 

ああ~!面白い!まだまだ知らないことだらけ。

飽きたなんて言う日は来ないまま2年間が終わりそうです。

(ただし生活圏内の食事にはもう飽きました。)