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バンクンの健康食品生産グループ見学

さばいでぃー!

二本松訓練所では感情失禁してばかりの私でしたが、今まさにあの時の感覚でいます。ちょっとコップを揺らしたら水が零れそうな表面張力状態で、なんかあるたびにちびちび泣いてます。
 
先日のことです。カオピヤック屋さんのにーちゃんが、とっても優しかったんです。

 

SNSにはもう書いたことなので、また言うとると思った方はスルーしてください(笑)

 
「いつ日本に帰るん?」と聞かれたので「28日に首都入って、来月6日にラオス発やで」というと、「もう少しだね」といいながら私の予定をまっさらなカレンダーに書いて、24日と25日にきゅっと丸をつけました。「どっちの日でもいいけど、この日は僕の奢りやから、絶対に食べにきてな」
 
その後食べたカオピヤックは、そんなに辛くしてないのに全然すすれなくて、隣にいたおばちゃん二人に「なんで泣いてるん?」と心配される始末。
 
私がラオスに来てすぐ、まだゲストハウス暮らしをしていたときから、このカオピヤック屋のにいちゃんは私のことを気遣ってくれていました。どこに何があるかも分からず村を徘徊していたときにこの店を見つけて、「自転車を買いたいんだけど」というと「ここには無いよ」と。「あっちの方角に大きい市場があるけど遠いから、誰かに連れていってもらって買うんだよ」と何度も言ってくれました。(私がいつまでも分からんような顔してるから)
 
お客さんもやさしくて、たまにフライドチキン御馳走してもらったり、知らないあいだにお会計済んでたりと、貰ってばかりの場所です。
 
いつも通り「ラオスで一番おいしかったよ~」というと、「お~~~~い、普通だよ!!アヒャァヒャァヒャヒャァ」と笑っていました。
 
その後、シンの仕立てを習いに行ったんですが、先生に「最終工程に使う腰部分の布を買ってきなさい」と言われて別の仕立て屋さんに買いに行ったら、「日本人がシンの仕立ての勉強してるなんて偉いわ」といって無料で布をくれました。他の人のシンを縫ったときに出た端切れですが、シルクのやわらかーい布地で、お店でのお仕立てに十分使えそうなもの。「お金払いますよ」と言ったら、「練習のためにお金は払わなくていいのよ、良いシンを縫うときに好きな布地にお金を払いなさい」って。もう、みんな、優しすぎか。
 
その後仕立ての先生から「はい、ここからここまでやりなおし」とチャコペンでピッピッと線を引かれ、縫ってはほどき、縫ってはほどき、最後は「縫いなおしすぎて全体的に汚くなったから全部外してやり直しなさい」と言われ、腰回り一周分の糸を全部ぷちぷち、、、。持病の肩こりとドライアイが爆発しそうになるわ、初心者にとっては0か100しかない工業用ミシンに翻弄されまくるわ、しまいに陽がかたむいてどこ縫ってるんだかまったく見えなくなるわで、「残りは今度明るいときにするわ!」といって、先生にお仕立てをお願いしていたシンを受け取って帰ることに。
 

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そしたら先生、「これは高いし、品質もいいし、きっと日本でも大切に着るんでしょう。そのときに私からの贈り物であることも思い出してほしいから、このシンの仕立て代はとらないよ。私からのプレゼントだから、大事に着てね。そして着るたびに思い出してね。」って。
 
日本での待機中の1年半、ラオス語を教え続けてくれた先生がたに、こんなに感謝した日はありませんでした。この人たちの、暖かくて優しい言葉を、少しでも多く受け取れるようになっていて、ほんとうによかった。
 
ああ、寂しいなあ。帰りたくないなあ。ここでの生活も、あっというまに残り9日です。
 
 

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そんなわけで、先輩隊員が一緒に活動していた生産者さんの応援のつもりで買った布が、これ以上ない付加価値をつけて私のところに帰ってきました。
 
え、めっちゃ可愛い。どうしよう。日本でも普段着にしよう。
 
 

バンクンの健康食品生産グループへ

そろそろ最終報告書出さないとなァ・・・という時期なんですが、最後にもう1か所行きたい!!と配属先にわがままを言って、バンクンの健康食品生産グループに行ってみました。
 
というのも、この健康食品生産グループ、長期派遣中の2020年3月に行く予定だったんです。グループ長は私の配属先に事務仕事をしに来られていたので、以前から知っていて、この日のためにアポイントも取って、お土産の日本食も用意していたんですが、前日晩にパニュ(嵐)がきて工場の屋根が吹き飛んでしまったのです。その様子と「また来てね」の言葉がWhatsappで送られてきて、「行って大丈夫になったら教えてくださいね」と伝えていたのですが、その後すぐに一時帰国になってしまって、結局行けずじまいになっていました。
 

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ຮ້ານຈຳໜ່າຍສະໝູນໄພຂີ້ໝີ້ນ ມີໄຊທິບ さんは、ビエンチャン県トゥラコム郡北クン村、バンクンTTC(教員養成校)からもう少しパガニュンの橋寄りのところにあります。
 

 
あー、なるほどこのあたりね!ってなる方が、この記事を読んでくださっている方のなかにどれぐらいいらっしゃるか分かりませんが、念のため地図を。
 
車から降りた瞬間、ショウガの香がカーーーッと鼻を抜けました。
 
工場を見学する前に、グループ長と奥様にお話をお伺いしました。
 
この会社は2010年創業。グループ長の奥様のテオグンさんは、トゥラコム郡の女性同盟で職員をされていて、村落開発として地域社会をサポートしていらっしゃいました。トゥラコム郡内でたくさん生産されているショウガやクミンを使った商品を作り、この地域と女性と農業従事者に働く機会をつくりたいという想いから、この仕事を始められたそうです。伝統療法や健康食品に関する知識はテオグンさんが一から勉強して、グループ長は養豚など他のビジネスもする傍ら、経営されているとのこと。
 
現在は、首都をはじめ、ビエンチャン県内や他県にも販路を持っていますが、外国への輸出経験はまだ無いとおっしゃっていました。一番大きな課題と感じているのはパッケージングだそうです。
 
ちなみに、グループ長のプッタセンさんの養豚場には、2010年ごろに半年だけJICAボランティアが2名派遣されていたとのことです。(肩書はアーサーサマックだとおっしゃっていて、お名前もお聞きしましたが、私は存じ上げない方でした)
 

工場見学

いつも配属先にサンプルを持って来ていただいているので、メインの商品は飲んだことがあったのですが、ここでもいくつか商品の味見をさせていただいた後工場を見学することにしました。

 

ショウガ茶、ウコン茶を飲んで胃がじゅわ~~っと温まったのを感じ、いざ見学へ。

 

 

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まずはこちら、東南アジアではおなじみ食材の「マークカム」、タマリンドです。マメ科の植物で、果実(と呼んでいいのか?)の部分が食用になります。からっからになったさやを剥くと、このようにねっとりしたペースト状の果実と種が出てきます。日本の東南アジア食材店などでは、種を外してペーストに加工したものが一般的です。しっかり熟したものだと、干し柿みたいな甘味があります。

 

 

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次はメインの商品。ショウガはトゥラコム郡産、ウコンはフワパン県産。ウコンはフワパン産のものが一番香りが良かったそうです。

 

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ショウガ・ウコン粉末は、生のショウガとウコンをそれぞれ薄くスライスした後十分に乾燥させ、この機械にかけて粉末にしているそうです。メッシュがどれぐらいかまでは分かりませんでしたが、今売られているものより細かいメッシュで作ることも可能だとおっしゃっていました。

 

 

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クミンとショウガをお茶にするときは、生のまま挽いて、それをかすかすになるまで絞り、その汁をもう一度裏ごしして、白砂糖と合わせて七輪の炭火でことこと炊くそうです。炊く工程が見たかったのですが、プッタセンさんがその後別の用事があって私を送っていかないといけないということで、火をつけるところまでの写真しかありません(笑)

 

このグループの商品たち

 

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まずはこちら、玄米と4種の豆の粉末です。これをインスタントのブラックコーヒーに溶いて出してくれたんですが、これが香ばしくてとろみもあって、優しい甘さですごくおいしい!そのまま食べると、あっさりしたはったい粉みたいな感じでした。げんこつ飴にしたらおいしそうだな~と思いながら食べました。

 

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こちらはケフィアライム(コブミカン)のシャンプーとトリートメントです。鶏軟骨や魚のフライと一緒にぱりぱりに揚げられた美味しい葉っぱの、あの植物です。タイ語ではバイマックルといいます。

 

ラオスの民間療法では、コブミカンは抜け毛予防の効果が期待できるとされているそうです。

 

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言わずと知れた ごまパウダー

 

 

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ウコンパウダー

 

 

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しょうがパウダー(新品撮るの忘れたので私物にて失礼。)

 

 

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ウコン茶

 

 

 

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しょうが茶 

 

 

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そのほか、カプセルタイプやシロップ、黒ニンニクなど、体に良いものを多数取り扱いされています。

 

ショウガパウダー、ウコンパウダーはそれぞれ1㎏あたり30万KIPで販売されています。ビジネスパートナー絶賛募集中だそうですので、興味のある方いらっしゃいましたらぜひプッタセンさんまでお問い合わせください。

 

以上です

さて、私は今から首都のITECCで今日から開催されるMADE IN LAOS 2022の見学に行ってきます。去年はハンディクラフトフェスティバルがオンライン開催になってしまい、こうしたイベントに参加できるのは本当に久しぶり。10時半に迎えに行くね~と言われ、10時ごろからこのブログを書き始めましたが、「お店に行くから開けといてと言われたお客さんがまだ来ない」ということらしく、12時前にいい感じに書き終わり、お迎えがきたので車に乗り込んで、最後の部分を書いております(笑)

 

1月中旬、下旬の出張のことも書きたかったんですが、ばたばたダラダラしているうちにここまで来てしまいました。反省。「日本に帰ったら1週間隔離あるし~」とか思っていますが、31年ラオ子やってきたラオ子が一番わかってるんです、こいつはやらないということを。書けるうちに書くぞ~!!おらー!!

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ビエンチャン県に、きゃんせ!

さばいでぃー。

「きゃんせ!」が分かった人は私と同郷(のはず)!!

 

滋賀の湖北のことばで「おいでよ!」という意味です。

 

トゥクトゥク走ってない、外国料理のレストランもない、中国・韓国語の看板すら見当たらない、乳製品売ってない、ないないない・・・と普段「任地ないないアピール」をしまくっている私ですが、ついに、いつもお世話になっている某OBの方に「今まで行ったなかで1、2を争う僻地」と太鼓判をいただきました。ありがとうございます、光栄です!!!

 

そんなことばっかり言っている私ですが、たまには趣向を変えて「ビエンチャン県楽しいですよ~~~💛」という意見も推してみたいと思います。

 

 

ビエンチャン県ってどこ。

首都「ビエンチャン特別市」と混同されがちなビエンチャン県は、首都の北に位置する県で、県都は私が居るビエンカム郡にあり、サイニャブリ県、ルアンパバン県、タイとの国境、シェンクワン県、ボリカムサイ県にかこまれています。

 

 

県の中央には大きな「ナムグム湖」そしてそこに作られた「ナムグムダム」があり、ラオスの人たちの観光地になっています。ダムの北がわには1度行きたいと思っている「ナムグムダムリゾート」、そこから更に北上するとエコツーリズムの拠点「バンビエン」。首都ビエンチャンと地方都市ルアンパバンを結ぶ国道13号線が縦に走っています。はい、早口言葉みたいですね。言ってみましょう、ナムグム湖ナムグムダムナムグムリゾート。

 

私の任地「ビエンカム」

 

こちらは、私の家から徒歩10分ぐらいの景色。ナムグム川のゆったりした流れを眺められるお気に入りポイントです。(ただし高所恐怖症には辛い、橋の上)

 

この上流にナムグムダムがあるのは知っていたのですが、まだ行ったことがなかったので、他県から遊びに来てくれたみなさまと共に初ビエンチャン県観光!なかなか行く機会がなかったバンクンの塩工場、そしてクマが二足歩行すると有名な動物園にも、足を運んでみました。

 

ナムグム湖・ナムグムダム

 

大きなナムグム湖の西側に面している「ケオウドム郡」、マルベリー(桑)を使った商品がODOP認証を受けている町です。桑があるということは、養蚕も行われているということ。ケオウドム郡は養蚕が盛んに行われており、ここで紡がれた糸は県内、県外のシン生産者グループに買われていき、鮮やかに染められて、美しい布へと姿を変えます。

 

 

このナムグムダム、実は日本と大きなつながりがあります。

1958年、ラオスを訪れた日本工営久保田豊スパーヌウォンと面会した際に電力不足について相談を受け、ラオスが地形に恵まれ水も豊富なことから水力発電を行なうことを提案した[1]。久保田は自らメコン川流域を調査し、1964年には久保田自ら世界銀行に乗り込んで融資交渉を行なった[1]。この際には計画が過大であるとして融資を拒否されたが、タイ政府との交渉で余剰電力をタイ国内に売電する合意を取り付ける[1]。再交渉も一旦は頓挫したものの、その後も交渉を継続してアメリカ合衆国のほか、日本・オーストラリア・カナダなどから資金援助を受けることで計画が進められることになった[1]

1968年に着工[1]。多数の日本企業がダム建設や送電網の建設などに関与した[1]ラオス内戦で建設中のダム周辺はラオス王国パテート・ラーオの勢力圏の境界となったが、スワンナ・プーマ首相により中立地帯に指定されて建設は続行された[1]。ダムは1971年12月に完成し、1972年から発電を開始[1]。当初は3万キロワットのタービン2基であったが、1975年には4万キロワットのタービン2基が追加され、1983年にも1基の追加が行われた[2]

ラオス国内での電力需要の増加により、2006年以降は発電する全量を首都圏に供給するようになっている[3]

ナムグムダム – Wikipediaより引用

 

ということで、「東南アジアのバッテリー」ともいわれるラオスでは次々と電源開発が行われていますが、このナムグム湖・ナムグムダムはラオスのなかでも古い歴史を持つ場所です。現在ラオスはたくさんの国の支援を受けてどんどんダムを建設していますが、このナムグムダムは、日本が支援し、そしてラオスに初めてできたダムだそうです。先人の方がた、おかげさまで、電気に困らない暮らしができています。本当にありがとうございます。

 

 

このダム湖で、クルージングしながらキンカオ(ごはんを食べること)が楽しめるということで、皆で行ってみることに!

 

 

食事を注文すると、お店の人たちが料理をつくってせっせとセッティングしてくれます。カオニャオ(蒸したもち米)のおかずになるようなラープ(肉や香草を混ぜたラオスの伝統料理)、空心菜炒め、大きな魚の塩焼き、チャーハン、そしてビアラオを積み込んで、いざ出発!

 

 

走り出すと、風がとっても気持ちいい。滋賀県民もびっくりのこの湖の大きさ、あとから調べてみたら福岡市と同じぐらいの面積がダム湖として使われているみたいです。

 

福岡市が340㎢、琵琶湖が670㎢。琵琶湖の半分の大きさを人工的に湖にするなんて、すごくないですか、滋賀のみなさん。

 

このダムに浮かぶ島の中には刑務所や麻薬中毒者の更生施設があります。皆が船の屋根の上から眺めを楽しんでいるあいだ、怖くて上まで行けなかった私は船を操縦してくれているおじさんに色々聞いてみました。

 

どの島が、悪い人が居る島なの?←「刑務所」がわからない

 

あれだよ!(指をさす)

 

え!めっちゃ近い!!!見学とかできないのかな??

 

悪いことしたら行けるよ。(笑)

 

おっちゃんは行ったことある?

 

行ってたらここに居ないよ(笑)

 

ですよね(笑) 陸と、あんまり遠くないね、大丈夫なの?

 

大丈夫、大丈夫。雨季になったらもっと水が増えるから!

 

そんな感じでいらぬ話をしてたらあっという間に陸に戻っちゃいました。にしても、観光地になっているところから本当に近かった。あんなに近くて大丈夫なのか。雨季になったらっていってたけど、乾季あるやん。乾季。そのゆるさが、・・・好き・・・。

 

 

ナムグムダムの放水は、この時期水量が足りず見れませんでしたが、かわりにこの長い管をつかって魚にエサやりしているところが見られました。近くの売店で売っているエサを、展望台に設置されているパイプに流し込むと、ナムグム川の大きな魚たちがばくばく。魚の名前、何と言ったかなあ。鯉みたいな大きい鱗の「ぱーぱー」と、黒いボロ布みたいな・・・やつがいました。(もう名前が出てこない)

 

 

この水が、冒頭の写真の私の任地までやってきて(といっても十数キロですが)、そしてメコン川へと流れていくんですねえ。

 

ナムグム湖の水かさが一番増すのは9月、10月。操縦士のおっちゃんもその時期がベストシーズンだと教えてくれました。ビエンチャン県観光をお考えの方、是非その時期にお越しください! 

 

ビエンチャン動物園 

 

水上船でランチを食べた後、先輩の配属先見学を経て、動物園へ! 

 

なんと、県都ビエンカムとビエンチャン特別市の間にある「トゥラコム郡」には、ラオスで唯一の動物園があるのです。

 

入場料は、大人(ラオ人)10,000KIP、そして大人(ラオ人)15,000KIP。

 

うん、よくあるやつやけど、なんか悔しい!笑

 

 

さっそくチケットを買って、中へ!

 

 

日本のように「動物を間近で見る」タイプとは違い、広大な敷地で放し飼いにされている動物たちを遠くから眺めるような、ゆるっとした雰囲気。自由に、のほほんと暮らしている感じが良いです。狭い檻に居るより幸せそう。

 

 

ああ・・望遠レンズが必要だったなこれは・・・と思うほど、広い!今度はぜったい望遠持っていくぞと心に誓いながらシャッターを切りました。

 

ちゃんとエサあげてるのかな?そのへんの草食んでるだけでは・・・と思うぐらい自然にあふれた、「森」です。

 

 

色鮮やかなクジャクさんも居たりですとか。

 

 

ワニは、餌やりが楽しいらしいのですが、残念ながら売り切れていました。そうなると彼らは全く動きません。また次回のお楽しみに取っておこう。

 

 

動物さんたちから伝わるでしょうか、なんともいえない「ゆるっと」感。

 

一日中視線を浴び続けることもなければ、「おーい」と話しかけられたりもしなさそうな、森の中での暮らし。私も、動物園に来たというより、森林浴でもしにきたかのような感覚でした。

 

 

そしてこちら、二足歩行で立ち歩くと話題の熊さん。脱走しても誰も気づかなそうな広大な敷地に普通に張られただけのフェンス。その向こう側には、強い日差しに項垂れるやる気のなさそうな熊さんたちが、今にも溶けそうな感じでぐでんぐでんになっていました。

 

大人数名が「おおおーーーい!!」「歩いてーーー!!」「くまさーん!!」と必死になってるのがシュールでめちゃめちゃ面白かったです。

 

そして、「しゃーないな・・・ちょっとだけやで」という感じで、むくっと立ち上がってくれたのが彼。でも、歩いてはくれませんでした。 

 

 

そしてこちら、せっかくここまで来てみんなで必死に応援(?)したのに、熊さんたちに総無視をくらって意気消沈した私たち。

 

 

バンクンの塩工場

 

「ビエンチャン県配属です」と言うとだいたい「塩工場」「動物園」が話題にのぼるのですが、なかなか機会が行く機会がありませんでした。今日はその両方に一気に訪問!というわけで、動物園の次は、念願の塩工場!

 

 

窓の向こうには純白の塩がどっさり積まれています。

 

後日配属先で「あの塩はODOP商品にならないの?」と尋ねましたが、申請さえすればODOP商品にするのは可能とのこと。え、ODOP商品にしようよ!!ねぇねぇ!!!なんでしないの!!!!!

 

 

天然塩というと広大な敷地の塩田を想像したくなりますが、こちらの工場は「平釜」という製法で精製しています。屋根の下に行くと、ぐつぐつと煮える海水からたちのぼる蒸気でもわっとしています。

 

ところで、ラオスは、ミャンマー、中国、ベトナム、カンボジア、タイに囲まれた海ナシ国です。何故「塩工場」がラオスにあるんでしょうか。

 

 

それは、昔むかしにラオスが海の底だったことが関係しています。

 

そのおかげで、このあたりの地下水は塩分を含んでいます。それをくみ上げて火にかけぐつぐつ煮込むことで、塩が出来るというわけ。

 

ということは、いつか枯渇するのかな??

 

試食させてもらうと、持った感じはふわっとしていて、しょりしょりした感じ。未精製のため、最初にしょっぱさがガツンとくる感じは無く、むしろ甘さや、まろやかさがふわっと広がります。

 

 

結晶化した塩はこのようにザルにあげて乾かしたあと別の部屋に運ばれ、乾燥させて、商品として売られていきます。

 

 

この1つのかごに80キロの塩が入っています。竹の棒を通して肩に担ぎ、別の部屋へと移動させて乾燥させます。前を担いでいるのはなんと女性。「手伝いましょうか」と言ったら「重いから無理だよ」と言われました。そうかも、確かにこれは無理かも。でもやってみたかったかも。次回。

 

 

ふわふわの塩。かわいい。

 

任地で自炊をはじめるとき、市場で探してこのバンクンのお塩を買いました。日本でもゲランドやアンデスの未精製塩を愛用していましたが、その理由は「ミネラルを多く含んでいるから」。私の持論ですが、「減塩」をするよりも、「良質な塩」を摂るようにするほうが体に優しいのではないかと思っています。量産されたようなお味噌で作った減塩味噌汁よりも、天日や平釜で作られたミネラル豊富なお塩を。外食やスナック菓子で質の悪い精製塩を摂らず、自炊して、味をつけたいものには味をつけて、しっかり塩分を摂る。それが体に良いと信じて生きてます。どうだろ。

 

ラオスには7社(?)の塩工場があるそうで、天日干しのところもあれば、このバンクンの塩工場のように平釜で精製しているところもあります。食べ比べ・・・してみたいなあ。塩にぎりにして、利き塩大会。やりませんか、誰か(笑)

 

ナムグム川を眺めながらシンダート

 

 

日が傾きかけたころ、川底から砂を採掘してる・・・というのはおいといて、夕日が綺麗なナムグム川の涼しい風に吹かれながら鍋パーティー。ホスピタリティ精神が爆発したシンダート屋のおばちゃんたちのおかげで最後まで楽しめました。おばちゃん・・・いえ、おねえさん!いつもありがとう!!!

 

ビエンチャン県の観光スポットまとめ

ということで、ナムグム湖、動物園、塩工場の3本立てでお送りしました。

朝に首都を出れば日帰りで3か所まわって帰れます!現地の交通事情がアレなので、ここまで乗り合いバンで来ると移動が困難なので、タクシーをチャーターして首都からくるのが一番良いと思います。日帰り社会科見学気分で、いかがでしょうか~!

 

 

「あ、バンビエンもビエンチャン県なんだ~!」と言われることが多いのですが、このラオスの有名観光地バンビエンも!!ビエンチャン県ですので!!!お忘れなく!!!!!!

 

私の任地ビエンカムもこういう記事が書ける観光資源があると信じて・・・任地生活を謳歌したいと思います。あってくれ~~!