さばいでぃー!
みなさんこんにちは、ラオスのラオ子です。
こちらはもう完璧に理解出来ましたか?
できてもできてなくても、その⑤を一緒に勉強していきましょう!
毎日寝すぎて背中が痛い。電気カーペットで昼寝しすぎて、仙骨、肩甲骨を低温火傷。熱いからうつぶせで寝たら、右頬と一番下のアバラと両ひざを低温火傷。 そんな毎日です。お風呂に入るたびにどこかしこが塩でも刷り込んだかのように痛みます。
さて、今日はいよいよ文字のラスボス、末子音のお話をしたいと思います。これさえ乗り切ったら、声調は惰性でなんとかいけます。(いけません)
それでは、頑張って参りましょう!!
末子音って何?
末子音とは、音節の一番最後に使われている子音のことです。
例えば、
ຢາກ yaak
この一番最後についている「k」、どのように発音しますか?
カタカナ表記っぽく書くと「ヤーク」ですが、「yaaku」というふうに「u」が入ってしまうのは間違いです。
「ヤーク」って言いたいんだけど、「ク」を言う口の形までいくんだけど、そこで言わずに止める、というイメージで、「yaak」です。
ラオ語の末子音解説動画が無いので、タイ語のもので代用します。お隣の国なので、だいたい同じです。ありがたーい。
このような感じで、「はっきり発音しないが、口の中に音が残っている感じ」で音節の最後につく発音のことを末子音と言います。
ラオ語の末子音には8つの音がありますが、大きく分けると2つのグループに分類できます。
平音節(鼻音・半母音)
促音節
の2種類です。
平音節は、「ん」「い」「お」「う」などの末子音です。
促音節は、「-k」「-t」「-p」など、日本語でいうと促音の「っ」で止まる末子音です。
実際どのような音があるのか、それぞれ見ていきましょう。
平音節(鼻音・半母音)
平音節は更に細かく2種類に分けることができます。
鼻音
半母音
促音節
促音節は、さきほど紹介したYoutubeの動画と同じ、「-k」「-t」「-p」の3種類です。
発音のポイントを見ていきましょう。
ກ ー K
「チャック」と声に出して発音してみてください。
次に、「チャック」と言いきらずに、「ク」の口の形をするところでやめてみましょう。イメージは、「チャッk」です。それがkの末子音です。
ດ ー d
では次は、「バッタ」と声に出して何回か言ってみましょう。
kと同じように、「タ」まで言い切らずに、「タ」の口の形をするところで寸止めします。「バッt」と発音するイメージです。
ບ ー p
最後はbです。「シップ」と10回ぐらい言ってみましょう。
あ、1回で大丈夫です。
次に、「シッp」という風に、「プ(pu)」の母音を言う手前でやめてみましょう。
促音節の中で唯一、口を閉じます。これが、「p」の末子音です。
平音節
平音節は更に「鼻音」と「半母音」のふたつに分かれます。順番に見ていきましょう。
鼻音
先ほどの「促音節」よりも「平音節」のほうが聞き分けの難易度が高いかもしれません。何故なら、一見全部おなじ「ん」に聞こえてしまうからです。違いをしっかりつかんでくださいね。
ງ - ŋ
「団子」と何度か言ってみてください。
次に、「だんご」の「だんg」までで止めてみましょう。
口を開いたまま「んg」という感じで止める末子音が「ງ」です。
ນ - n
次は、「ミンチ」と言ってみましょう。
では、「チ」を言わずに、「ミンーーー」と長く伸ばしてみましょう。この「ン」の終わり方と、上の「だんご」の「ンg」の違い、自分で発音してみて分かりますか?
私はこの「n」の末子音が本当に苦手で、ホームステイ先で「ບຸນ(ブン・ラオ語で祭の意味)」という言葉を何度言い直しても「違う!」と言われ続けました。また、派遣後11カ月目に受けたラオ語のフォローアップ講座で先生から何回も指導を受けました。
先生に「意識して鼻から息を抜きなさい」と言われて、ナルホド!と思いました。
「ງ」のときは上の歯と下の歯がくっつかず、口が開いたまま「んg」と言い、喉の奥が閉まって息が漏れません。「ນ」の時は、上の歯と下の歯がくっついた状態で、ハミングするように鼻から息を抜きながらはっきり「ん」と言います。そうすると自然に鼻から息が抜けます。
ມ - m
では、「がんも」はどうでしょか。日本語で書いたら同じ「ん」なのに、上の二つと違い、口がしっかり閉じますよね。それが末子音の「ມ」です。
半母音
残り二つです!!頑張ってください!!
半母音は、「末”子音”」という名前がついていますが、母音に近い音を表します。
ວ - w
音節の最後に軽く「オ」「ウ」を添えるイメージです。
「顔(かぉ)」「買う(かぅ)」を、2音節で「か・お」と分けて言わず、1音節で「かぉ」と言うイメージです。
ຍ - y
音節の最後に軽く「イ」を添えるイメージです。
「サイ」「タイ」「イェーイ!」って感じです(最後だから適当にした?そんなわけないじゃないですか)
さて、これで末子音の紹介は全て終わりました。残るは声調・・・なのですが、その前にもう一つだけ、文字のことで覚えなければならないことがあります。お付き合いくださいね。
母音の変化
さて、ここまでで文字のことはほぼ終わりと言ってもいいのですが、最後にもうひとつだけ。末子音が付くときに変化する、やっかいな母音たちについてです。
実は、24種類の母音のうち10種類は、末子音が付くことによって形が変わります。
なんですとーーー!!!とお思いかもしれませんが、たった10個だと思って、さくっと見ていきましょう。
①a
⇒
左側の図が通常の母音の形、右側の図が末子音がついたときの母音の変化です。
たとえば、
ມະ /ma/ に ກ という末子音が付いて /mak/ という言葉になるとき、
ມະກ とは書きません。
右側の図のように母音の形が変化して、 ມັກ と書きます。
②以降も同じ原理ですので説明を省略します。
②e
⇒
③ᵋ
⇒
④o
⇒
⑤ᴐ
⇒
⑥ᴐᴐ
⇒
⑦ia
⇒
⑧iia
⇒
⑨ua
⇒
⑩uua
⇒
さて、今のところ「一体何を言ってるんだ」と思っている方が多数だと思います。
あああーわからんわからんわからん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん覚わらん!!!
わかります!!
落ち着こう!
これで文字のお話はすべて終わりです
あとは「声調」さえ倒せば、こっちのもんです!!!
わたしのブログを見ただけでは、多分まだ「どんなものがあるか」はなんとなくわかったけど全然覚えていない、という段階だと思いますので、声調の話までいっきに終わったら、実際にいろんな文字を読んでいきましょう。
それまでもうしばらくお付き合いください!
それではまた次回。 ພົບກັນໃໝ່